このブログを始めた頃にも書いていますが、
私が不妊治療を始めたきっかけは、
義妹達との会話で卵貯金やAMHについて聞いたことからでした。
(卵貯金→こちら)
30代後半「そろそろ子供が欲しい」と思った時には、
いわゆる妊娠適齢期(20〜35歳)を過ぎており
すぐにでも不妊治療クリニックへかかることが必要だったのかもしれませんが
ある疾患にかかり治療から完治まで2〜3年を要し、
結局治療に着手できたのは41歳目前になってからでした。
「不妊治療をすればすぐに子供を授かる」
と浅はかな考えでいたこと、
不妊治療の知識もなく何から始めれば良いのかも分からず、
義妹達からの情報をきっかけにまずは自分の身体の状態(主人同様)を知ることから始めようと、以下を実施しました。
・AMH検査
・精液検査
・不妊カウンセリング
全て同じクリニックにて実施しました。
ただ初めてかかったこのクリニックは数ヶ月先まで初診の予約が取れず、
その後の治療を考えると現実的ではなかったため
他のクリニックを探すこととしました。
結果的に3つのクリニックに通うことになります。
今振り返っても、病院選びはとても重要であったと思います。
何を優先順位にするかは個人によりますが、
私の場合は、自分の基準を予め決めてそれに沿って選択していたならば時間のロスなく進めたのかなと感じています。
その時のこと→こちら
そして最終的に行き着いたのが
浅田レディースクリニック(ALC)でした。
それまで低刺激での治療を進めていたため、
それ以外で方法は無いのか検討した結果でした。
ALCの調節卵巣刺激による採卵1回あたりの妊娠率(2017年)は
40〜42歳は 42.5%です!
高い妊娠率を維持しているALCの治療方針の中に
特に私に合ったもの、結果に繋げられたのではと思う項目がいくつかあります。
①調節卵巣刺激
体外受精において1回の採卵で高い妊娠率を得るためには、赤ちゃんまで育つ可能性のある受精卵をたくさん用意することが必要。個々の患者の卵巣予備能に見合った正しい卵巣刺激をすることで、より良い結果を得ることができる。
②前核期凍結
近年ALCは高い胚盤胞到達率を実現しているが、症例によっては胚盤胞到達率が極端に低い患者もいるため、少なくとも移植ができるよう、体外培養に弱い卵子のために、受精卵の一部あるいは全部を、前核期の段階で凍結。(特に高齢になると胚盤胞到達率が低下するため)
③移植することを優先
体外受精は、採卵し受精卵を凍結し、それを融解胚移植して初めて治療が完結するとの考え。胚移植ができないような体外受精は不完全だと考えるので、胚移植することを優先し、胚盤胞の移植だけではなく分割期の胚の移植も実施。(3日目胚移植)
私にとってはどれも初めての試みでした。
しかし胚盤胞にもならず、採卵できても空砲ばかりの状態から脱するためには
ALCの治療が合っていたのだと思います。
一回の移植で妊娠に至り、現在も継続していることは正直予想外でしたが
転院のタイミングと病院選びが要となりました。
その他私にとってプラスになったことは以下であると感じています。
・こちら→不妊治療中に実践していること
+サプリメント(葉酸と膣内環境を整えるフェミラクト )服用
・仕事を辞めたこと
ALCでの治療に専念できた。
(そしていまだに前職の夢を見ます。今思うと仕事のストレスがかなりかかっていたのかと思います。)
・適度な息抜き
時々旅行をし、新鮮な空気を吸ってリフレッシュ
・夫婦で共有
治療の方向性、考え、悩み等を出来るだけ共有し、協力する
2年の治療期間、費用は約360万円(うちALCは通院半年で170万円)かかりました。
2回の助成金、医療費控除にて多少戻りはありましたが、
高額治療に変わりはありません。
43年の人生で2年という時間でしたが、
自分自身のこと・夫婦のこと・過去と現在未来について、
新たな視点で考えさせられ、失望と葛藤と希望と向き合い、
紆余曲折を経て進んできました。
そんな中、いいねやフォロー、温かいコメントに支えられました。
本当に本当にありがとうございました。
私自身みなさんの不妊治療ブログにて多くの気付きや不安解消となったように、
この記録が少しでもどなたかのお役に立てたらと思います。
不妊治療ブログは今回を最後とし、
今後はジャンルを妊活記録に変え続けていこうと思います。
(もしご興味があればご覧ください。)
新型コロナウィルスにより、不安な日々を送ることになってしまいましたが
1日でも早く収束し、日常を取り戻せるといいですね。
ブログのアカウント名にもしているオランダのデルフトです。
2年前、不妊治療前に訪れた時の写真です。