口腔悪性黒色腫(メラノーマ)と

診断されるまでを、振り返ります。

 

 

 

2017年8月7日(月)

 


PET検査を受けに、病院へ行きました。



受付をすると、呼出機を渡されます。


時間があったので、
カフェで旦那さんと一休み。


大学病院へ呼び出されて以来、
旦那さんはあらゆる検査に

付き添ってくれています。



その時、呼出機に
診察室に入るように表示されました。


今日はPET検査だけ。
診察は無いはずだけどな…



不思議に思いながら
受付窓口に行き、


先生がお話があるそうですと言われ、
診察室に向かいました。




診察室に入り、
先生から、

「検査の結果、メラノーマが認められました」

と伝えられました。




あれ!?
明日じゃなかったの!?




聞く気持ちで行ってなかったので、
実感が沸かず。




えー、そうなんですかーガーン

うわーアセアセ

そんな感じで、
ヘラヘラ笑って聞いてしまいました。

 



そこからの、PET検査。

薬剤を注射した後、
「出来るだけ頭も体も
リラックスしてくださいね」
と言われて、ソファに案内されたけど。

 

頭の中が混乱で。
全然休まりませんでした




その後、
放射線科の先生と面談。
陽子線治療についての相談です。


先生から伺った話は、
衝撃的でした。



口腔メラノーマの手術の場合。
軟口蓋だけでなく、
歯や歯茎なども失う可能性があります。



そして陽子線治療には
更に大きなリスクを伴う可能性がありますと。



陽子線で、
癌細胞を死滅させることはできます。


しかし、上顎の場合、
患部だけでなく骨にも
大きなダメージを与えてしまいます。


そのため、癌が消滅した数年後、
上顎が全体が骨粗しょう症状態になり、
崩れてきてしまうことがあるのだそうです。




今の機能を100%とすると、
手術では70%くらいの機能に。

陽子線では100%から40%くらいに
なってしまうこともあると。




無い場合もある。
でも、有ることもある。

こればかりは、
やってみないと分からないのだそうです。。



高齢の方の場合、
この先、たとえ数年でも、
生きる選択としての陽子線治療。


私の年齢での症例がないため、
陽子線治療のリスクを負うかどうか。
本人の選択になると言われました。





ここでも私は、
現実とは思えなくて。
ヘラヘラ笑って聞いていました。


先生も、
急にこんな話されたら、
そういう反応になっちゃうよね…と。





帰りの車の中のことは、
よく覚えていません。


途中で
滝のような雨が降りだしました。


近所で外食することが決まり、
娘を保育園へお迎えに行き、
そのまま近所の韓国料理屋へ行きました。



食事の前に中座し、
母に電話をしました。


癌になっちゃったと伝えると、
冗談でもそんなこと言っちゃいけないよと
怒られました。


本当なんだよと言うと、
返答する母の声が震えていました。


ごめんね。
親より先に

申し訳なくて、涙が出ました。



その日から、

寝ても嫌な夢で目が覚める…
そんな日が続きました。