わーいABE3さんが復活した!ということで、
今年の変態3部作ではこの作品が一番好きでした。
私はうまくないので基本エンジョイ勢なのですが、
オーバージョイ譜面を楽しめてなんぼのABE3さんの作品を好きになれるのは、
裏で複雑怪奇に仕掛けを絡ませながら、(曲によっては)メロディのキャッチーさも
しっかり担保してくれるからかもしれません。

今年はまさにこの作品がその位置づけで、
清澄な和のメロディは日本人の私の心をとらえて離しませんが、
気づけばいつの間にかプログレッシブなABE YUYAワールドに
誘い込まれているのがさすがです。

そもそも、和+変態リズムという取り合わせもよい着眼点ですよね。
和太鼓の演奏などを聴いていても類推できるように、
古来の日本の打楽器の演奏技術は世界トップレベルにも比肩するものがあったのだと思います。
飛騨かどこかの山奥で、二十打ちが脈々と受け継がれていてもまったく不思議ではありません。

構成も緻密の一言で、導入から盛り上がり、そして終曲へという流れが完璧でした。
オンリーワンの世界観を楽しむために、何度でもプレイしたくなる逸品です。

白山比咩神
by DWMω
古伝新韻二十打ち
from THE BMS OF FIGHTERS 2013(ABE YUYA)
920 pts.