20歳の頃

ある日友人M原君から電話がきた


M『明日おまえのとこで髪を切る予定だ。そのあと遊ぶかい?』

枕『わかった。髪切るまで僕は寝てるとするから適当に起こして。そしたら俺はまた寝るから』

※実家が美容室です

M『わかった。じゃあお前を起こしたら俺は帰るから』

枕『じゃあそんな感じでまた明日』

M『おう。じゃあな』






と遊ぶ約束をする。いつもの会話


翌日

起きて駐車場をみるとMの車があった

起こしにこなかったということはまだ髪切ってるんだろう


しばらくリビングでくつろぐ


しばらくすると階段を上ってこっちに誰かが来る


『よう』

枕『………ょぅ』


『?どうかしたのか?』

枕『いや、すまん』












『大仏からそんなフレンドリーに話し掛けられたのは初めてだったからさ。びっくりしたんだよ』




なんて言えるかぁぁぁ!なんだその頭は。今のお前は存在してるだけで社会を敵にまわしてるぞ




『鎌倉の方ですか?奈良の方ですか?』

とでも言えばいいのかね?

つーか本当にMなのか確かめる必要があるよな




枕『いやー元気だったか?M原○○くん』

わざわざフルネームで確認しなきゃ誰かわからない10年以上付き合いのある友人ってどうなんだよ…



M『お前の脳内ほどじゃないが元気だよ』

あーやっぱりM君らしい。認めたくないが


枕『えー…ふっ、ふーん!そうなんだ!…えー今日どうするよ?』

まだ髪型に触れるのは早いな。様子を見よう


M『そうだな。とりあえず家庭用ゲームでもやりながら考えるか』


奇遇だな。大仏とお出かけという肝試しは俺もやりたくなかったところだ。



続く