削り削り削り削る
私は私を無くして私を超えていく
気持ちいい気持ちいい
そんなの要らない
気持ちいい?気持ちいい?
壊れた顔が綺麗だ
もっともっと我を無くして
そこに在るだけのものを
叩き付けて押し付けて捩じ込んで
汚い汚い
それって生きてる
私はいなくて
魂だけがそこに在って
叫んでる
叫んでるぶつかり合い
ゼロから始めて
ゼロに戻して
気持ちいいよ
バイバイ
 
駆け足で降りた階段の先
飛び乗った電車 息を吐く
それでも表情なんてない
みんな同じ顔してる
それがおかしい?おかしくない

朝は嫌いだ苦しみだけを産み落とす
歩いて走ってああ揺られる
海より透き通る青い空に眩しいくらい白い雲
世界は綺麗だ美しい
なのに足元は泥濘んで
重いよ重い伸し掛かる人生支え切れない

僕の記憶はいつどこに消えたのだろう
幼き僕と今の僕は同じ人間だろうか
果てに白い髪で見る夢は信じてたものを映すのか
愛しく憎い道は続く
駆けろ
どす黒い塊が嗾けて言葉を失う瞳は黒く
痙攣する手を振っては刺激に脳は喚いて
見えた見えた後にも先にも私だけの
これが世界の私の真実だ
恐れない喜ばない膠も無い
閃光のように通り過ぎた後に残るのは
透明の粒子で出来た私達
叶う一つに
瞬く光が永遠を照らして