リーグ3連覇で黄金時代を築きつつある巨人。来季をにらんだ刊行物などには、新陳代謝が進むチーム内での各選手の位置づけが透けて見えるが、前選手会長の高橋由伸外野手(34)の影が薄くなっている。


 1打席1三振。4年契約(総額16億円)の2年目となった今季、腰痛に悩まされた高橋由の1軍成績はキャリア最悪に終わった。先月に腰の手術を受け、リハビリに汗を流す日々だ。

 10月5日付の公式ホームページには「なによりも来季戦える状況を1日も早く作らなければいけないと強く感じている」と悲壮な決意が。しかし戦力充実の巨人で、定位置の奪回は容易でない。

 そんな微妙な立場を反映してか、来年度の巨人のシーズンシート販売を告知するポスターに高橋由の姿はない。構図は原監督、坂本、阿部が中心。クリーンアップの小笠原、ラミレス、亀井もそろい踏みする。投手陣では今オフのメジャー挑戦も視野に入る高橋尚やWBC日本代表の内海と山口も登場。高橋由以外の高給取りでは、来季が4年契約の最終年となるチーム最高年俸6億円の李承ヨプもいない。

 そんな李でさえ、読売グループの報知新聞社が来月発売する、おなじみ「報知ジャイアンツカレンダー」では2月分を1人で占有。他の選手では山口、小笠原、阿部、ラミレス、坂本、越智、内海が同じ扱いだが、高橋由は豊田との抱き合わせになっている。同社では看板選手の阿部、坂本、小笠原は個人カレンダーも製作しているが、高橋由のカレンダーは今季限りで打ち切りとなったもようだ。

 華やかな表舞台から一歩退いた現状を、復活に向けて一心精進する好機にできるか。(笹森倫)