こんな僕でも30歳前半までは自分のやりたい事よりも仕事を中心に生きてきて、たくさんのやりたい事を我慢してきた。
若い頃は自分が1番練習していると思えるくらい、朝から夜中まで同期や先輩と一緒に練習に明け暮れ。休みの日も練習やお客様をやる為に、そしてミーティングの為に返上出勤なんてしょっちゅうだった。
美容師になる以上はそれが当たり前の事だとおもっていたし、店長の時は後輩にもそう言って育ててきた。
そうやって美容師を続けてきて今思うのは、僕は人生を仕事に捧げるなんて事が出来るような人間ではないし、そうしたいとも思うほど打ち込めるタイプではないという事。
どちらかというと僕は人生を思いっきり楽しんで、死ぬ時に心から「俺の人生はたのしかったー!」
と思いたい。
そんなわけで人生の中心が仕事になるなんて事は考えられないし、まあサロンワーカーとしては自分の能力にしてはそこそこやったかなと思えるくらい日本でやったので、あとは香港であと数年本気でやりたいかなと思ってる。
40年ちょっと生きてきてようやくわかったのは、僕にとっては仕事が上手く行って出世したり、独立してサロンを経営する事が喜びや成功ではない。
他の人と比べてお金があって良い家に住んだり、高級なレストランに行ったり、ブランド品を買う事が幸せではないのはハッキリわかってきた。
誰かに見てもらったり比べたりする事で得られる幸せには興味がなくて、自分の心が豊かになる生活を送れるようにする事が目標であり、仕事はその手段でも良いと思っている。
日本にずっといて美容師をしていたら、きっとそうういう考え方になる事はなかったと思う。
日本にいたときからいろんな事に興味をもって自ら見てきたりやってきた事、いろんな宗教に行ったり、たくさんのお金持ちの人達と出会った事で幸せとは何かに依存するものではないと自分の中で感じた。
いろんな国に行ってそこで暮らす人達と交流をして、自分にはどんいう暮らし方が幸せなのかを感じて。
いつかこうしたいというのが現時点ではハッキリしている。
それが石垣島に移住をする事。

僕はあと8年という時間の中で、それを実現する為に今何をするべきかだけを考えている。
僕が1番大好きな海の近くのこの場所に作りたいものを作ること。

毎日海に行ってぼーっとしたり、

チェンマイにある大好きなカフェみたいなのをつ
ここで出すのは自分の大好きなカフェから集めたコーヒーと香港、中国、チェンマイで美味しいと思ったものを一品料理として出す。
「中国高明のザージャン麺」とか
「香港で毎日食べた串焼き」とか
「チェンマイでいつも行くガパオライス」とか。
とにかく自分が好きだった物だけ。

夜はジンと泡盛と芋焼酎だけを集めた、大好きなお酒ばかりが飲めるバーにして。

宿泊施設も作るから、昼間は友達とバギーで山やビーチを走り回ったり、シュノーケリングやダイビングやサーフィンしたり。

島を案内するのに昔から好きだった車もあるといいなぁ。

やっぱり昔のデリカはカクカクしてて良いなぁ。

近くの港にマクレガーのヨットをおいて、遊びにきた友達を海に連れて行ってあげて、秘密のポイントでシュノーケリングしたりサンセットをみたり。

犬と一自由に緒に暮らせる場所も作りたい。
美容師としては小さな子供とお婆ちゃんだけがカットしにくる場所にしていつも笑顔でカットしていたい。
あとは香港や中国の美容師さんを呼んで朝はカットのトレーニング、そして昼からは海でたくさん遊んだり美味しいものを食べたりする。
【海ときどきカット】みたいなツアーをする。
僕の大好きな石垣島の良いところをたくさん知って楽しんでもらいながらも、カットまで上手くなるという。笑
こんな事を考えてるだけでほんとに楽しくてたまらない。
大好きな友達が集まってこれるような場所を作って、僕はいつも好きな事をやって友達がそこに集まってくる。
僕は子供の頃みたいに毎日ワクワクする。
そしたら最後に僕の人生は最高に幸せだったーと言って死ぬだろうな。