10代後半から20代はもらった給料は全て服に使っていた。今となっては笑い話だけどは実は貰っていた給料以上に買っていて、気づけばカードで作った借金は軽く100万を超えていた。
高校3年までバスケ漬けで地獄の様な日々を過ごしていたダサダサだった僕が中学の同級生のお陰で服に興味を持ち、高校3年の時に同級生のモデルが出ていたUNDERCOVERのショーを見に行ってから、世の中にはなんて格好良い世界があるんだと初めて知ったし、同級生がこんな
世界で活躍してるんだという衝撃をうけた。
その時に初めて美容師になりたいという具体的な夢を持ち、バイトを始めて洋服を買うようになった。
当時お金がなかなかあったので、古着は卒業してセレクトショップや大好きなブランドのショップに通いこんでは、着ても似合わないUNDERCOVER、ヴィヴィアン、ギャルソン、マルジェラ、ドルチェ&ガッバーナ、ヘルムートラング、ジャンコロナ、プラダ、クロムハーツなどの服を買い漁り、ぜんぜん着こなせてないのに街に出ては良い物着ている自分の自己満足に幸せを感じていた時期があった。
18歳で友達と現金数十万円を握りしめて初めてパリに行き、レクレルールやコレットで洋服を買いまくったのは良い思い出。
周りの人からすれば無駄使いだと思うかもしれないけど、あの経験があったからこそ洋服やブランドに対して知識をもてたし、知ったからこそ今はたいして価値ないものにお金を使わなくなったと思う。
こんな性格なのでハマったものにはどんどんお金をつぎ込んでいった。
たいして音もわからないくせに、数百万円使ってスピーカーとオーディオシステムを組んだり。
二十歳すぎには職場のロッカーがサプリメントでいっぱいになるくらいのサプリにハマり。
味もわからないくせにグルメの会とやらでやたら高いレストランでご飯を食べたり。
価値もわからいやたらいいホテルに泊まってみたり。
良い車に乗ってみたり。
まただカッコつけたかっただけなんどけど、そのおかげで気付いたことがたくさんあって僕は良かったかなと思う。
経験は後から必ず財産になる。
迷惑をかけた親には心から申し訳ないとは思ってるけど。
ただいまだに抜け出せないのは靴。
靴屋で働きたくて美容師を辞めると言ったこともあるくらいなので。
死ぬまで辞められないかな。
無駄使いかもしれないけど、これだけは許してほしい。
昨日もナイキの靴を色違いで3足買った。笑
