香港はなぜ美容師の賃金に不満が少ないのか。
香港でも日系は別と考えて下さい。日系は海外でも日本なので。
不満が少ない理由はほとんどの場合が完全歩合制だからです。
自分がやった仕事に対しての給料だけをもらっているからです。
他には何もしなくても大丈夫です。
電話対応もシャンプーもパーマ、カラーも雑誌や飲み物のサービスもお会計も何もやる必要はありません。
完全歩合制にしたらカット以外の仕事は一切しなくていいということです。
日本の場合はチームワークなので稼いでる人も、稼いでない人も。スタイリストもアシスタントの仕事や受付の仕事を手伝います。
なので、すべての項目の練習をしなければならないしテストもしなければならない。
そこにスタイリストも新人も時間も費やさなければならない。
もちろん無償で。
結局どんな人でも美容師であれば個人店でない限りは同じような時間を拘束されて仕事と練習をしたり見たりしてる訳です。
なので稼いでる人だけが忙しいわけでもなく、みんな平等に忙しいのが公平とされてるわけですね。
凄い稼げるわけではなくても。
なので不満が出やすいし、それをまとめるリーダーはなかなか大変なわけです。
忙しい人と暇な人の給料の格差が凄くあるわけでもないので、悪くいえば暇な技術者の基本給の補填をしているわけでもあり、忙しい人からしたら暇なスタイリストはアシスタントの一部と考えてるわけです。
なにせアシスタント業をしてもらってるので。
香港ローカルではスタイリスト同士で手伝う何てことは絶対にありません。
手伝わないのではなくて、仕事ではないからです。
なので忙しいスタイリストはずっと仕事をしていますが、暇なスタイリストはほとんど何もしません。
その代わり給料の差は何十万、何百万の差があります。
これはほんとです。笑
同じ店舗の中にも月収何百万の人もいれば、数万円しかもらえない人もいます。
生産している金額と時間に対しての対価をもらっているので誰もそんなに不満はないです。
要するに日本はダメな人にとっては天国なんですよ。笑
最低賃金が無駄に高いので。
最低賃金が高いという事は能力のない人に支払う人件費が増えるといことなので、必然的にどこかで削らなければならないですね。
そもそも美容師になる事を自分で選んで、それに対しての不満を言うなんて何の意味があるんだろう?
結局自分の職業選択のセンスのなさと、能力のなさではないだろうか?
不満を言う人は何をしても結局何かのせいにして不満をいうんです。
本気で日本で美容師の給料をあげたかったり、社会的地位を向上させたければ、美容師自体が疑問に感じているそもそもの美容学校のあり方や国家試験のあり方などの古い体質を改善すること。
そんな事は暫く無理でしょう。
そして誰でもなれるような職業ではなく、アシスタントの給料をとことん引き下げて生き残る人を減らす事。
美容師の数が減れば良いだけの事。
実質50万人以上もいる職業に価値が生まれるのはほんの一部だけなのはあたり前。
そして何よりもどの職業についても稼げる金額はそんな変わらないと思うんだけどなぁ。
稼ぐ人は何やっても稼ぐし、稼げない人は何やっても稼げないし。
本人の能力しだいでしょ。
自分の能力を恨みましょう。
考える矛先が間違ってると思いますよ。
現状に不満があるなら、価値がある人になれるようにがんばりましょう。
失礼しました。