日系とローカルの違い。技術編 | まことのこと。

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香港 広州 日系 美容室 ではたらく 日本人 美容師 仲田 誠のブログです‼︎
香港の事、趣味の事、普段の仕事の事。そして石垣島に移住する計画の事。

香港 銅鑼灣 時代廣場 で働く日本人美容師 仲田 誠 です。

日系サロンとローカルサロンの違い。

一応ローカルサロンで働いているので、いろいろな人に聞かれます。

これはなかなか難しい質問で…

技術的な事を言えば、ローカルだから全体的に下手だと言うことはまずありません。
実際に僕は1000円以下のsalonに何度か行ってますが、変な頭になった事はありません。笑

お客様からすれば免許がないから不安とよく言われますが、あまり変な事は言えませんがハッキリ言ってあまり関係ありません。

香港の場合で言いますが、日本よりもアタリ、ハズレの差は大きいかもしれません。

というのは日本の美容師はお客様の要望に応える技術が発達しているからかもしれません。
もちろんスタイルを提案する美容師さんもたくさんいますが、初回はある程度なりたいイメージをハッキリさせてsalonに行く人が多いのではないでしょうか。
わりとお客様のなりたいイメージがハッキリしているのが日本。
何種類ものヘアカタログが書店に並んでいて、お客様がヘアカタログをあんなに買う国は他になかなかないのではないでしょうか?

香港の場合はお客様の要望はもちろんありますが、要望がイコールヘアスタイルではありません。
切りたい長さや要望は言われるけど、ほとんどスタイルはお任せです。
それはお客様があまりスタイルを知らないのと、お客様に似合うスタイルを提案して提供するのがヘアスタイリストの仕事であるとるいう意識がとても強いです。

そして何よりも違うのは文化の違いや、好む髪型の違い、そして美意識の違い。
その違いが1番大きいのではないでしょうか。
実際香港人であっても、中国人であっても日本の文化が好きな人は髪型や洋服の好みも似ています。

なので、逆の目線で言えば香港人からすれば日本人の美容師にカットしてもらうと変な頭になる!
という事でもあり。そんな話は良く聞きます。

でも、日本のカット技術の高さは世界トップレベルなのは間違いなく。
それはベーシック。基本的なスキルが平均的に高いとも言えます。

しかし香港でたくさんの香港人に教えていると、ベーシックカットの技術が日本人の平均よりも上手い人なんてたくさんいます。
中国でも。もちろんそうです。

ただし、この髪型を作ってとヘアカタログを見せるとなかなか上手くいかない。
基本から応用へと日本の様に多様化しなかったのだと感じます。

日本は何でも平均を作りやすい文化。
出る杭は打たれやすく、
ついていけない人はいじめられる事もある。

秀でた技術があっても、カット料金が1万5千円を超える人はあまりいません。

香港はたくさんいますが、それは日本人ではありません。

不思議な事ですが、世界で評価されている日本の技術ですが、お客様が高く買ってくれる事はあまりありません。
教育の場でこそ価値を発揮するのです。

それはいろんな原因があると思いますが、やはり海外ではその国の言葉で、伝えたい事を全て伝えられるのが最低レベル必要なんです。

3年経っても何も話せないので、そんな事を強く感じる今日このごろ。
やらねば~。

 
香港 銅鑼灣 時代廣場9F

 LABO hair&nail