暑さ、寒さが繰り返して、昨日は雨の前にと冬のお布団を干して片付けたのに、夜は寒くて調子が悪い

GWの疲れも溜まっていたからか

「温泉行きたいなぁ」


と…日帰り湯治に行ってきましたよ



姥子温泉秀明館

箱根の日帰り温泉で一番好きかもしれない♪


かの、夏目漱石の「吾輩は猫である」にも出てくる温泉湯治宿です

今は宿泊はなくて、日帰りだけなのですが…

予約もできず、行ったところ勝負

1グループ1〜2名が基本で8室、3名の座敷と4名の座敷が各1室、多人数のグループでは入れません

お食事やカフェはありません

お弁当の持ち込みはOKですが、アルコールは禁止

携帯の会話は中庭だけ、大きな声での会話も配慮してください

以前は写真が撮れたのですが、全館禁止になっていました


こんな不便な湯治場ですが、とても魅力があるのです

それは「静寂さ」

受付をすると、手提げ籠にタオルと浴衣と部屋の鍵

お部屋まで受付の方がご案内してくれます

3年前にリニューアルされたお部屋は「湯床」と呼ばれ、床暖房がほんわか温かい

畳二畳に板の間がついて文机ほどの小さな座卓と座布団が2枚、ビーズクッションが一つ備え付けられています

電気のポットとお茶道具、玄米茶のティーバッグが置かれていました

衣類をかける簡単なクロークもあります

でもテレビもないしWi-Fiもありません


今日は雨だったので、雨の降る音と湯が流れる小川のような水音、鳥の囀りだけが聞こえます

古い建物を大切に使っていますが、その分壁は薄い

時折お隣の気配が感じられますが、そこはお互い静寂を楽しみに来ておりますから、すぐに静かに…


温泉に入りに行ったのに、床暖房の座敷に座った途端にゴロリと寝そべり、しばし休憩


その後、お風呂へ

5、6人でいっぱいになりそうな浴室です

掛け湯のための洗い場はありますが、石けんやシャンプーの使用は禁止

先週からの大雨で今までで一番のお湯の噴出量

洗い場に滔々とお湯が流れていきます

湯船の上には大きなしめ縄

胸の辺りまでの深めの湯船に浸かれば、じんわりと温まります

わずか5分ほどでしょうか?

次の方が脱衣場にみえたので、私は上がることにしました

また、あとで入れば良いのですから


部屋に戻り、入れ替えに夫がお風呂に行きました

お部屋ではまたもごろごろしながら、本を読む

なんて至福の時間なのでしょう

夫が戻ったら、持ち込んだお弁当(コンビニ食)でお昼

箸を置いたらまた、ゴロゴロ

ところがあっという間にとろとろとお昼寝に落ちてしまいました

ろくに本も読まないまま、入館から3時間ほどが経過


もう一度お風呂へ行って…

4時間、湯治完了しました


だいぶ疲れが溜まっていたようです

想定外のところが痛かったり、軽く湯当たりしたような感じもあります

それでも家に帰り着く頃には、行く前から比べればすっかり身体が軽くなっていました



2006年に発刊された、姥子温泉ニュースペーパー

何度も読んでいるのですけれどね

なんとなくまた一枚いただき、読んでいましたよ

空白に描かれた漫画が楽しいのですよ

うんうん、わかる、わかる


現在の秀明館の経営は、奥湯本の「天山・一休」と同じ会社

天山、一休も好きな温泉です

静寂を楽しむ

これ、至福だなぁと思います