カンタベリーへ | プチ世界一周  天気晴朗なれど波高し

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 LCCを使って移動する旅行!
 タイトルにある世界一周にはコダワラズ楽しく美味しい旅行を目指します。
 
 ちなみに、このブログは僕の独断と偏見に基ずいた日記です。



  今日は、バスでカンタベリーに向かうのである。僕たちはナショナルエクスプレスというバス会社(大手らしい)のチケットを、昨日、ビクトリア駅近くのチケット売場で購入済みなのである。(当然ネット購入も可能である)

 

 イギリスは長距離バス網が発達しており、格安のバス会社が多く、僕たちのチケットの値段も往復1700円くらい(距離は100キロくらいで時間は1時間半から2時間)とイギリスの物価を考えるとバカ安である。


 午前8時過ぎにユースを出発する。

 ビクトリア駅近くのバスステーション午前9時30分発のバスに乗車するためである。余裕を持って出た訳であるが、この時間は通勤時間帯でラッシュ状況が分からなかったからである。


 アールズコート駅(そこそこ大きい駅)で、列車が来るのを待っていたのであるが、突然、ホーム変更のアナウンス。「ホームってそんな簡単に変更すんのか!と思いつつも、アナウンスに従った訳であった。


 列車はすぐにホームに。ホームには会社員らしい人が沢山いるが、大阪の地下鉄なら十分に乗ることができる程度の人数である。

 ところがである。列車の乗降口付近は人で一杯であるが、「乗降口の奥には誰も詰めない。」    

 

 当然、ラッシュアワーでこんな状況ならホームの乗客なんて全員乗車することができるはずはないのである。

 案の定、僕たちを含めた半数近くが乗車できず、次の便を待つことに。

 この列車の座席中央付近で座っている客なんてコーヒーを飲みながら、新聞を大きき広げ、足を組んで伸び伸びしているにも関わらずである。



 どこが紳士の国やねん。詰めるってことも知らんのか。と悪態を付いたことは言うまでも無いのである。



  僕たちは、次に来た列車に無理に乗り込んだ訳であるが、やはり、乗降口に人が集中し、中央部はガラガラである

 次の駅では、イギリス人が詰めて下さい。乗れない。と言いながら乗降口に。

 僕たちは出来るだけ詰めるも、他は動く気配なし。

 この次の駅でも、苦労しながら、入ってくる客。この時、「イギリス人は詰めるってことをしないんだよな。と日本語が聞こえてくる。

 声の方を振り向くと日本人のビジネスマン2名の姿が。アンチイギリスの僕はそうかいつものことかと妙に納得したのであった。




 午前9時前にはバスステーションに到着。立派なバスステーションである。

 ここの係員に聞くと、昨日、買ったチケットは予約件みたいなもので、バス会社のオフィスで乗車券に変える必要があるらしいのである。


 オフィスはバスステーション内にあるらしいのだが、これがまたどこにあるのか分からないのである。

 探している間に、どんどん時間も過ぎていくので、結局、近くにいた係員に再度聞いて何とか分かったが、「看板もなし、会社名もどこにも書かれていない一室がオフィスなのである。

 もうちょっと分かりやすくしろよな。と悪態も付きたくなるような不親切さである。 


 

 やっとオフィスで乗車券をゲットし、乗場に向かうと、「カンタベリー行き  遅延のため10時40分に変更と電光掲示板のお知らせである。


 飛行機じゃあるまいし、なめてんのかメラメラ イギリスパンチ!と朝からイライラ3連発である。



 バスに乗ると、カンタベリーには順調に到着。

 カンタベリーといえばカンタベリー大聖堂チョーサーカンタベリー物語である。


 カンタベリー大聖堂は世界遺産であり、イギリス国教会の総本山であり、またベケット司教殉教の地である。途中で知ったことだが、エドワード・ザ・ブラックプリンスの墓もあり、世界史の好きな僕はテンションアップしたのであった。

  

 

 街は城壁が残ってる中世都市であるが、城塞好きの僕の考えとしては、難攻不落度はフランスのプロヴァンの方が圧倒的に上である。

 理由としては、城壁が圧倒的に後者の方が高いのである。

  

 それはさておき、都市の建物は宗教都市だけあって、なかなか味のある建造物が多いし、何と言っても大聖堂が素晴らしい。ここにも日本語の解説パンレットがあり、日本人観光客万歳である。



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出店が続き、いい感じ




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中心部に



  
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大聖堂の入口が!!


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大聖堂の入口 

この向こうに大聖堂がある



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出ました大聖堂!!

  



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 聖堂の時計

  



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 中庭付きの大聖堂


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中庭から撮影



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大聖堂近くの広場





 大聖堂の隣にはプライベートの高校があり(併設?)、大聖堂の中庭には、制服姿の学生の姿が歩いている。また、この日は終業式みたいで、父母の迎えの姿を街中で何度も見たのであった。

 

 中にはアジア系の学生の姿もあったが、前日新聞でイギリスの学校では中国人学生に対するイジメが社会問題化しているという記事を読んだだけにイジメられていないかな?と親戚でもないのに心配してしまった僕たちであった。


 

  



 
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昼食で食べた名物フィッシュアンドチップス

衣の多い白身フライとボテトフライ

ただ揚げただけの料理?なので、食べている人はみんな大量のケチャップとマヨネーズをつけている。「そんな大量につけるんなら、フィッシュなしの衣をケチャップとマヨネーズを付けて食べても同じやろ!」という程度の代物である。


 カンタベリーは大聖堂だけが見所と思いきや、カンタベリーテールズという体験型アトラクションがあるのだ。ここではカンタベリ物語を舞台にした世界を日本語の音声ガイド機を持ちながら周って行くのである。舞台には人形が待ち構えており、中世の雰囲気抜群である。


 しかし、街には沢山の観光客もいるにも関わらず、ここには、ほとんど客がいないのである。「みんな、どこに行ったねん。カンタベリーといえばカンタベリ物語やろ。と突っ込んでしまう僕であった。

 ちなみに、このアトラクションは1時間以上もかかるので、訪れる方は時間に余裕を持ってである。


 
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全て等身大の人形のお出迎えである

結構おどろおどろしい


 

 大聖堂の他にも、世界遺産登録の聖オーガスチン教会が少し離れたところにあるので、向かうも、既に15分前にクローズドである。バスが遅れてなかったら見れたのにと恨み節。


 それで、城壁を望む公園に行き、帰りのバスの時間調節をしながら、バス停に。




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城壁ざんす



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公園から城壁を望む

  



 バス停に行く途中、トイレに行った際、入場料の小銭が足りないので、相方に足らんわ。小銭頂戴。と話すと、黒人のイギリス人清掃婦がチンチョンーーと笑いながら、お話になる。


あーウザイ。分かった分かった。白人、黒人、黄色人の順で偉いんやろ。と日本語で声を出しながらトイレに行ったのであった。

 バカのいない国に行きたいと心底思うのであった。



 機嫌が悪くなりながら、バス停に。今度は30分遅れでバスが到着。僕たちは早めに並び、さっさとバスの座席へ。

 乗客はドンドンとバスに乗り込んでくるので、「帰りは満員か。」と相方と話していると、どうも通路をウロウロしてる乗客が2名いるのである。

 

 僕としてはただでさえ遅れているのに早く座れよと思っていたのだが、全く座る様子が無いのである。

 彼らは中国人留学生らしく、しばらくすると運転手がやってきたのである。

 話を聞いていると運転手が君たちの席は無い驚愕の発言である。


 僕たちがロンドンでブッキングした際、確かにコンピューターで登録していたし、ビクトリアステーションでも、オペレーターはコンピューターを使っていたのである。

 

 コンピューター使ってるにも関わらずダブルブッキングはてなマークオーバーブッキングはてなマーク 

 

 飛行機じゃあるまいし、バスでそれはあり得ないだろ。


 でも、ここはイギリスである。僕はもう驚かないのである。



 可愛そうな中国人留学生2名は運転手に次の便に乗るよう。に言われて、大人しく降車。

 次の便も満席ならどうなるのだろうか。

 

 この運転手は、バス停のスタッフに引継ぎ一つせずに出発したのであった。

 この対応は、ほぼ第三世界である。悪かろう、安かろうの信じられん会社である。


  

 周りの反応はというと僕たちでなくてよかったよ。とのこと。

 同感であるが、気の毒であり、ますますイギリスが嫌いになったのである。

  


 いやー、イギリス人観察をさせてもらった一日であったのである爆弾