僕が、クアラルンプールの空港(LCCT)のエアアジアカウンターにチェックインした際、係員が「フランスに片道航空券で行くのか?フランスの次はどこに行くのか?」と聞いてくるではないか。
どこに行こうが僕たちの勝手であるが、「片道で行くし、パリからチュニジアに行く予定だ。」と答えたのである。すると係員は「チケットは持っているのか?」と聞いてくる。
「お前に関係ないやろ」といいたかったが、「Eチケットだよ」というと、「何か証明する物はないか」と聞いてくる。
しかたないので、ネット購入した際の画面をプリントして持っていたので、それを見せると納得したようで、チェックイン完了。
この後、イミグレでも同じような、やり取りがあったし、相方も関空から来た際、エアアジアの係員に「片道券で入るますよね。フランス入国時に色々聞かれると思いますが、クレジットカードがあれば大丈夫と思います」という根拠の無いアドバイスをもらったという。
「おい、フランスへの入国はそんなにハードルが高いのか」と思いつつ、以前、ビザ関係等で入国拒否されればフライトした航空会社の責任になると聞いたことがあったので、何となく納得。
僕たちはエアアジアに揺られること約15時間のフライトでパリに午前7時ころ到着したのである。LCCはメイン空港に着陸することは少なく、2番手、3番手の空港に到着することが多い。(あくまで複数空港があればの話しだが)
今回到着の空港は有名な空港のシャルルドゴール空港でなく、2番手のオルリー空港であった。
さて問題のイミグレである。
必殺仕事人のように航空券を購入した際の画面のプリントとクレジットカードを何時でも出せるように仕込み、入国係官と対決へ。
僕は気勢を制すべく「ボンジュール」と陽気に挨拶し、パスポートを提出。係官も「ボンジュール」と言い、パスポートに手を伸ばす。
真剣勝負である。いつでも、必殺仕込みクレジットカードを出せる体勢である。
ところがである。係員の手が動き、僕にパスポートが返される。「え、入国完了?」と思いながらパスポート手にしたのであった。係員からの質問は全く無く、「ボンジュール」のみである。
僕が善人であることが係員に伝わったことも大きいだろうが、さすがに最強の日本国パスポートである。係員の質問すら封じるとは。
しかし、エアアジアカウンターの質問攻めは何だったのか、全くもって不思議である。
オルリー空港であるがシャルルドゴールより若干だが市内中心部に近く、バスもバンバカ出ているので全く問題はない。
しかし、寒い寒すぎるのである。僕はラオスを除いて、常夏、常春の国を旅行しているのでこの寒さは答える。仕方ないので、ザックからユニクロ3900円ダウンを取り出し、着用。
最強の防寒着が3900円では冬のヨーロッパを舐めていると言われても仕方ないが、無いものは無いのである。
僕たちは親切なバス係員に誘導され、すぐにバス乗場に辿り着くことができ、9時過ぎに凱旋門前で降りて、メトロに乗り換えるたのであった。
15年ぶりの凱旋門である。当時は大学のゼミ旅行で教授随伴であり、初めての旅行で興奮したのを覚えている。
また、ここに来るとは思わなかったので、「凱旋門よ私は帰ってきた!」とガンダムGP02に乗って叫びたかったが、時差ボケもあり自粛することにしたのであった。
さてメトロに揺られ、19区にあるjaures(ジョレス)駅まで行き徒歩5分強のエタップ ラ・ビレットホテルにチェックイン。
◎エタップホテル
(歩き方に記載はない。フランスのチェーンホテル。エタップのホームページでブッキング。)
ダブル 54ユーロ
朝食込みの値段でこれは安い。
2人で泊まれば、ユースに引けをとらない価格設定
宿評価 90点
今回4泊した。部屋は綺麗で、毎日ベットメイキングしてくれる。朝食もパンの種類が豊富。野菜こそないがチーズやヨーグルト食べ放題。しかも旨い。
WIFIも無料。部屋まで完璧に入る。
パリ市内では僕が知っているだけで3つのホテルが営業している。
僕の部屋は何故かベットがもう一つ2階だてベットがあったので、2人から3人旅行にお勧めである。
それでは観光である。相方もパリは2回目であり、訪れていないオペラ座に行きたいというので、メトロの回数券を買込み、メトロでオペラ座駅へ。
道路を歩いて、メトロに乗って思うことは黒人も多いし、アラブ系も多い。東洋人もそれなりに乗っているのである。観光客もあるだろうが、住んでいると思われる東洋系も結構目に付く。
さて、地上に上がると目の前がオペラ座(入場料6ユーロ)である。オペラ座は内部見学もさせてくれるのだが、リハーサル中なので、劇場はダメということであったが、リハーサルが休憩になったので劇場も見れることになったのである。ラッキーであった。内部の状況は僕が四の五の言うより写真の方が良いので写真参照。
その後、徒歩でパレロワイヤル広場に行ったのだが、小雨で、カフェで一休憩。
いつまでも止まないので、傘をさして、サントシャペル(世界遺産の教会)に向かい見学(入場料12.5ユーロ)。
このステンドグラスは素晴らしいの一言につきる。360度ステンドグラスを通して漏れる光まみれで息を呑む美しさである。(こんな日本語はないが。)
その後、近くにあるノートルダム大聖堂の内部を見学し、大聖堂の塔に登りガーゴイルの象(ドラクエにでるあれである。あれ)を見ようと、出入口に向かう。
時刻は17時20分ころであり、最終入場は17時30分であるはずであるのに、僕たちが行った時、他の観光客に係員が「クローズだ」と横柄な態度。僕たちも「入らしてくれ」と言うも、「ダメだ」と係員。ムカッとしながら揉めたところで入れる訳もなく、諦めることとした。
僕は「係員は雨が降ったから早く帰りたいんやな」と推測したのであったが、真相は不明である。
冬のヨーロッパはシーズンオフであり、観光客は少なく並ぶこともあまりないが、すぐに陽が沈むので、開館時刻も短めで、雨なんか降り出すと係員が早く帰りたがることもあるかもしれない。
といっても、冬のヨーロッパは観光客がいなく、お勧めである。僕は冬しか行ったことがないので、夏は知らないが。


















