今回は、人新世(Anthropocene)について、考えるために読むことをお薦めしたい本を並べてゆくことにします。

 一冊めから、英語の本になってしまうのは、恐縮なのですが、Eric  Ellisさんが Oxford UPから出ているA Very Shot Introductionシリーズの一冊として著されたAnthropoce(2018)をまずお薦めした いと思います。183pp と薄くて税込みでも2000円程度と安いのに基本的なことからきちんと説明していて、ポジティブな結論に導いているので、最初の一冊として、 強くお薦めします。この本が日本語になっていないのは、私たちにとって、不幸と思え

 日本語の本では、ベストセラーになっている次の本からお薦めしておきます。

 


 人新世についての基本の説明が含まれているのは、次の本ですが、テクノロジーの将来について楽観的に捉えすぎているように思えます。



 クルッツエンと並ぶ論客であるチャクラバルティの著書からの日本語訳には、次の本があります。


 斎藤さんとは違う視点からの議論としては、次のものがあります。

 マルクスより前の思想家たちの議論をもとに考えたい時には、次の本がお薦めです。



 斎藤さんの主張へのマルクス主義の立場からの異論には次のものがあります。


 「人新世」について説明した本の日本語訳としては、次の本があります。


 人新世についての基本的な説明をせずにさまざまな論点を紹介しているので、戸惑いを感じることがある本ですが、開く必要があると思います。


 哲学の観点からの必要な議論が次の本では行われています。


 この本の論点についても、考える必要があるので、再録しておきます。マルクスから始めては、不十分だということがわかる本です。

 ローマクラブの『成長の限界』の問題提起がどのように継承されているのかは、次の本で示されていると思えます。