坂口きりこさん、澤山恵次さん、お二方の訃報が相次いでSNSを通じて、耳に入ってきました。
お二人には第12回田辺・弁慶映画祭で『不感症になっていくこれからの僕らについて』をかけていただいた時に出会いました。
キネマイスターとして映画祭にいらしていた映画を愛するお二人と、夜通しお酒を飲んで話したり、歩きながら話したりした日のことをよく覚えています。
こういう時にSNSなんかにはなんて書いたらいいのかわからなくて、なんとなく時間が経ってしまって。
でも素通りしたくはなくて、胸の中で手を合わせるだけではなく何か残しておきたいように思い、ここに文字を残すことを思いつきました。ここならと。
坂口きりこさんは同じ北海道出身で、映画の感想を熱心に伝えてくださりました。その後撮影した『鼓動』ではクラウドファンディングにも参加してくださいました。
澤山恵次さんは、出演した『恋愛依存症の女』もとても大切に思ってくれていて、ずいぶん年下の僕にも対等に映画や音楽について語ってくれました。
しばらく作品が撮れていない自分ですが、そうして作品を通して知り合った映画仲間(歳が離れてはいるけれど、仲間として迎え入れてくださってるような感覚がありました)がいて、
自分は活力を得て映画と向き合えていたのだなと、今こうして書きながら気付かされています。
お二人と出会うきっかけになった映画
『不感症になっていくこれからの僕らについて』
にはこんなセリフがあります。
「アイツといる時間はもうないんだよな」
「また遊べるよ、形があるから」
出会った全てを糧として、自分はこれからも映画に演技に注力していくつもりです。
どうか安らかにお眠りください。
ありがとうございました。
映画、また作ります。
お二人に新作を見ていただけないのは少し寂しいですが。