差し出された手を取れないのは何故だろう。

優しくされると拒んでしまうのは何故だろう。


熱い鍋に触れてしまって

アツっと叫んで痛みを感じて

この痛みも悪くないなと思ってしまうのは何故だろう。


優しくされると拒んでしまうのは何故だろう。

差し出された手を取れないのは何故だろう。



自分にそんな価値はない、と感じるからか

相手に申し訳ない、と思うからか

迷惑をかけたくない、と思うからか



僕は人に優しくしてもらえるような、

気にかけてもらえるような人間じゃない

そんな価値はない


僕が頼ることで、相手のテンションを下げてしまう、

迷惑をかけてしまう、困らせてしまう、笑顔を奪ってしまう


そういう感情か、

それとも


ただ、救われたくない、か。





約10年前のひどい鬱を経て、今まで生きて

最近わかったんだけど

「救われたくない」っていう状態があったんだなって


現実に向き合うより、前に進むより、

苦しい辛い、ってただ喚いてる方がラクだったのかもしれない

その状態に浸っていたかったのかもしれない

現実を受け入れたくなかったのかもしれない

受け入れる準備ができていなかったのかもしれない

前に進む力もマインドもできていなかった

未だ、作りたくなかった

未だ、悲しみに浸って、

過去の自分を悼みたかった



そういう感情も、あるんだよな

救われたくないっていうのも



それから、人に助けを求めることは、本当にできない。

やっぱりどうしても、申し訳ないし

自分はそんな人様の時間を使っちゃっていい人間じゃないって思うし

無駄な時間だったなって絶対思わせちゃうし

子供の頃から、母親に対してもそう思ってた


おかあさんは、僕のことなんて心配しないし

いなくなっても変わんないし



まあ、整理する感情はたくさんありますね


今、僕は、自分を味方にすることが出来るようになったので

強いです

自分で言いますよ

僕は僕の中に僕という味方がいるんだ!

それだけで心強い

僕が味方なんだったらだいぶ強い。


ただ、誰かが手を差し出してくれたら、握り返す勇気がほしいな

優しくされたら、怖がって拒むんじゃなくて、

すこし、甘えられたらいいな



Have a good night!


まこと