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四十九話 行きつけのお店

店を出て、車に乗り込みました、







「お肉、すごく美味しかったね!





あんなお肉食べたの初めて!まことさんいつもあんなお肉食べてるの(笑)?」








「いつもは食べないよ(笑)、




そんなにセレブじゃないって!」






「ふ~ん、慣れた感じだったから(笑)」








「もう、からかわないで!」






「ごめんなさい、でも本当に美味しかったもの!」





時間もそう遅くはなっかたので、このまま誘おうかと思いましたが、


今朝まで居た場所を考えると、


どうもばつが悪く、言葉が出ませんでした、


すると、そんな僕の様子を察した彼女が優しく言葉を発してくれました、





「このまま帰るのも寂しいから、少し飲もっか?」





「うん、じゃあ知ってるお店に行こうか、


どこでもいい?」





「もちろん、落ち着いた雰囲気ならどこでもいいよ!」





と言う事で、学生時代の先輩のやっているバーへ行く事にしました、


まあ、先輩に見られたら、また新しい彼女連れてきやがったとからかわれるのは承知ですが、





行きなれたお店の方が何か落ち着く気がしました、 


しばらく行ってませんでしたが、当然お店は何ら変わる事はありませんでした、


店には居るや否や、先輩はしばらくぶりにもかかわらず、ニヤリと不適な笑みを浮かべるだけでした、





「何ですか、そのあやしげな笑みは!」





「いや、別に、久々に顔見れたからね、


あ、始めまして、沖田です、」





「始めまして、ゆりです!」





「じゃあ、あっちに座りますね、」





いつも一人で来るとカウンターに座るんですが、


やはり付き合いだして間無しなので、普通のボックス席に座りました、


緑をあしらった、女性に優しい暗めの店内は、カップルには最適の雰囲気です、


座って飲み物を頼むと、彼女から話し始めました、





「実は私ね、男性があまり得意じゃないの、


でも、今はまことさんと付き合えてよかったと思ってる、」





「どうして?今まであまり良い彼氏にめぐり合えなかったの?」





何気なく聞いてみました、





すると彼女は真剣な顔で語り始めました、

































四十八話 お肉

最後には観覧車に乗り、


夕方の景色を見ながら、良い雰囲気で遊園地を終えました、


久しぶりの遊園地だったので、すごく楽しかったです、



「京都でご飯食べようか?」



「うん、まことさん食べたいものとか無いの?


何かいつも私ばかりあれ食べたいこれ食べたいって言ってるよね(笑)」



「僕に何か食べたい物とか言ったら、肉ばっかりになっちゃうって(笑)」



「いいじゃない!私もお肉大好きよ!


じゃあ焼肉行きましょ!」



「せっかくだから、美味しいお肉食べようね!」



「うん!」



と言う事で、京都よりも詳しい滋賀の店に行く事にしました、


滋賀には数件行くお店の候補があります、


TPOと言うほどでも無いですが、気分に応じて店を選ぶんですが、


まだ付き合い始めて間が無いので、雰囲気を重視する事にしました、



「到着です!ここはかなり美味しい店だよ、」



「雰囲気も良さそうね!でも高そう・・・、」



「そんなに言うほどでもないよ、神戸なんかで同じ質のお肉食べたら結構なお値段になるかもしれないけど、」



とか何とか言いながら、お店に入りました、



「このお店のロースがすごく美味しいんだ!」



と言いつつ、注文したロースを網の上に乗せます、



「いや~、焼肉って、食べるのはもちろんだけど、


この、網に乗せた時の感じが大好きなんだよね!」



「あは、食べる前からそんなに幸せになれるっておもしろい!」



レアに焼いたお肉を二人でほおばり、


最高の一時を感じていました、


食べ終えて店を出ると、9時を少し回っていました、








四十七話 過去のさわり

彼女が言葉を続けます、






「私、あまり幸せに育たなかったから、





少し話が重くなってきましたが、そこで何も言わない方が不自然です、




かと言って根掘り葉掘り聞くのもどうかと思い、






「無理に聞くつもりは無いけれど、




そんなに幸せではなかったの?」






自分もそこまで幸せに育った訳ではないですが、




そんな事を人に言うつもりも無い、




そんな気持ちからでた言葉でした、






「父が、私が小さい時に自殺しちゃったから・・・、

残されたお母さん、そのせいで働き詰だったし、」





「でも、一生懸命に育ててくれたんでしょ?」






「うん、でも、


父の借金の額が大きかったから、なかなか満足な生活は出来なかったの・・、」








そこまで言うと、彼女は言葉を詰まらせて泣いてしまいました、




何もかける言葉は無く、黙って肩を抱いていると、




暫くして彼女は泣くのを止め、






「まことさんって、子供好き?」








急に質問をしてきました、






「え? うん、好きだよ、 どうしたの?急に、」






「ううん、私も大好き!

ごめんね、暗い話して、でも、私ね・・・、

ちょっと人とは違う人生歩んできたから・・、




そこまで話すと、彼女は言葉が続かなくなったので、






「どんな人生歩んできたって、




今、僕とこうやって楽しい時間を過ごしてくれてるじゃない、




これからを一緒に楽しんでいこうよ!」






「うん、ありがとう、まことさん大好き!


次、何に乗ろうか?」




と、元の彼女に戻り、色んな乗り物に乗りました、




お約束のお化け屋敷なんかにも入り、恐がっていたのかどうかも微妙ですが(笑)、




一応恐がっている感じで、僕にしがみ付いてくれました、




彼女がまだ何か言いたそうなそぶりをしていたのが気になりましたが、




あまりそれ以上こちらから聞くべきではないと思い、




彼女から何か言ってくるまで、なにも言わない事にしました、