一話 日常
主人公は私まこと、
大阪の中堅商社に勤めている25歳です。
仕事が趣味で、同期にライバルはいなくなったものの、
「私と仕事とどっちが大事なの?」
と当時の彼女に聞かれた時、
「そんなの選べるわけないだろ!比べる次元が違う!お前のことはもちろん大事だけど、だからって仕事やめられる訳ないだろ!」
などという無神経な台詞をのたまってしまったわけです、
もちろん彼女が去っていく事は解ってました、
とても綺麗で物分かりの良い彼女でしたが、仕事の邪魔に思ってしまったんですね・・・・
そして仕事一本で打ち込もうと決め、3,4ヶ月が経過しました、
そこそこのプロジェクトの話が出、いろんな取引先及びクライアント相手に成功を信じて動き回っていました、
僕のパートナーは同業で少し大きめの商社の38歳の西田課長です、
ものすごく頭の切れる方で、二人の雑談から生まれたプロジェクトなんですが、
「このプロジェクトは話の切り出しも下地も作ったのはまことさんなんで、彼にリーダーをやってもらいたいです!私も力の及ぶ限りフォローさせていただきます」
などと、双方の役員連中(失礼!)がおられる前で、何の相談もなしに高らかと宣言されました、
そして、西田さんの完璧なプレゼンが終わり、リーダーの挨拶もすませて、
「じゃあお祝いに飲みにいきましょうか!」
「え?なんのお祝いですか?」
「この話の成功記念ですよ!とりあえず行きましょ行きましょ」
「ははは、そういえば一度も飲んだことなかったですね、今後の親睦もかねて行きましょうか!」
と、仕事の話しかしたことのない二人はミナミの街へ行きました、
そこでの話が、今後の運命を変えることになるとは、夢にもおもってませんでした、