五十三話 申し訳ない!
そして、そのまま僕は眠りに落ちるという最低の失態をやらかしてしまいました、
僕が目を覚ましたのは、朝の6時、彼女の声でした・・、
「まことさん、まことさん、」
目を覚ますと、マッサージチェアで横たわっている僕に、布団を掛けてくれていました、
テーブルにはモーニングセットとコーヒーが用意してあります、
それを見た瞬間、はっと我に返りました、
「ごめん!ほんっとうにごめんなさい!!」
もう、謝るしかないです・・・、
「そんなに謝る事無いって、大丈夫よ!
まことさん疲れてるもの、寝顔可愛かったわよ(笑)!」
嫌味一つ言わずにフォローしてくれる事はすごくありがたかったですが、
何故か余計に惨めな気持ちになりました・・・、
「いやいや、もう、謝るしかない・・・、
ほんと、次はちゃんとします、」
「ちゃんとするって(笑)、
どうちゃんとしてくれるのかしら(笑)?」
「精一杯、愛情込めて君を抱きます!!」
「もう!ちょっと寂しかったんだけど、許してあげる、
じゃあ、早く食べましょ!あまりゆっくり出来る時間無いわよね?」
「うん、ごめんね・・、」
「もう、大の男が何回も謝らないの!
私が責めてるみたいじゃない、」
「解った、ごめ・・・、じゃないや、早く食べようか!」
実際、二日続けてホテルで何もしなかった、と言うより、行為に及ばなかったのは、
さすがに初めての経験であり、かなり動揺していました、
ですが本当に時間が無かったため、そそくさとモーニングを食べ、ホテルを出ました、
彼女を家まで送り、僕も家に帰り、さっとシャワーを浴びて会社に向かいました、
そして、いつもくらいの時間に会社に着くと、寺田が先に席に着いています、
「あ、まことさん、おはようございます、」
「おはよう、早いね、どうしたの?」
少しだけ意地悪な質問をしてみました、
寺田には悪いですが、朝から失態をしてしまった事のはけ口を見つけたような気がしました、
「いや、やっぱりあの後の事が気になって・・・、」
その言葉で、おとといの事が思い出され、段々腹が立って来ました、