さて、先週末から咽頭結膜熱のお子さんが急増してきました。
9月にインフルエンザの集団感染で保健所へ届出、10月は手足口病で届出、11月は咽頭結膜熱で週明けに届出予定…
毎度毎度流行に乗りまくっている子ども達です💦
ちなみに、都内の感染状況はこんな感じ。
過去最大規模の流行なのでグラフが振り切ってますね。
保育園でも急な発熱(38〜39℃以上)のお子さんが毎日出ているため、連日4畳半の保健室で同時に2〜3人は普通に看ています。
お迎えまでの数時間、しょっちゅう抱っこしているため、そろそろ僕も倒れるかもしれません^^;
今日の土曜当番でも、登園児の半数が39℃の熱発。乳児クラスに留まっていたけど、幼児クラスにも広がりつつあります。
週明けの様子で、また対策を練らないといけませんね…
咽頭結膜熱について、簡単にまとめておきます
⚫︎アデノウイルスを原因とする感染症です。まあ、アデノウイルスって一口で言ってもたくさんの型があるため、症状も多様です
迅速検査で陽性か陰性かは分かりますが、病名までは分かりません。医師が症状を基に診断します。
⚫︎感染力が非常に強く、プールや温泉施設などで感染することもあるため、プール熱とも呼ばれます(プールを利用していなくても感染します)
⚫︎3大症状は、発熱、結膜炎、咽頭炎ですが、全ての症状が揃うとは限りません。発熱は急に38〜39℃以上の高熱が出ることが多く、3〜5日以上続きます。腹痛や下痢などの消化器症状を伴うこともあります。
登校・登園の目安が、主要な症状が落ち着いた後、2日を経過するまでなので、発症したらだいたい1週間くらいはお休みすることになりますね💦
⚫︎眼の症状が強い時は、眼科受診をお勧めします。
併せて、感染経路と感染予防のポイントも書いておきますね
⚫︎ウイルスが含まれた咳やくしゃみを吸い込んだり、手に付着したウイルスが口に入ったりすることで感染します。
⚫︎アデノウイルスはノンエンベロープウイルスに属し、アルコール消毒が効きにくいという特徴があります。流水や石けんでのこまめな手洗いや、咳エチケットを心がけましょう。
⚫︎咳などの症状がある場合は、登園や登校を見合わせるなど無理をさせないような配慮が必要です。
⚫︎症状が治った後も、便の中には1ヶ月程度ウイルスが含まれるため、トイレの後やオムツ交換の後、食事の前等の手洗いが重要です。
⚫︎感染力が非常に強いため、タオルや洗面器等を家族で共用すると、家庭内感染を起こします。個別に準備しておきましょう。
⚫︎先天性心疾患や慢性肺疾患などがある場合は、かかりつけ医に相談し、感染予防や罹患した場合の対応について助言を受けておきましょう。
今年度は、例年にも増して一年中感染症対応をしているような気がします(・・;)
これ以上の拡大を防ぎ、早く終息に持っていきたいところです。