今年の3月に製造販売が承認されていた5種混合ワクチン(4種混合+Hib)に動きがありましたにっこり




ワクチンについて専門家が議論する厚生労働省の小委員会は8月29日に、これまで乳幼児が別々に打っていた4種混合とインフルエンザ菌b型(Hib)ワクチンについて、2つを合わせた5種混合ワクチンを新たに定期接種に導入する方針を了承しました。

接種開始日については、これから議論されるようです。

メーカー側は、来年4月には5種混合ワクチンを供給できるとの見解も示しています。




4種混合は、百日咳、ジフテリア、破傷風、ポリオのワクチンです。

Hibは感染すると、肺炎や敗血症、髄膜炎などを発症することがあり、2013年に定期接種に導入されましたにっこり

Hibは、ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型(Haemophilus influenza type b)の略ですが、インフルエンザウイルスとは全くの別物で、インフルエンザウイルスより予後が悪いので要注意です‼️ぐすん




1891年に北里柴三郎たちのグループが、インフルエンザの原因はこれだ!と発表したのがヘモフィルス・インフルエンザ菌b型でしたが、実際には間違いでした^^;

後からインフルエンザの原因はインフルエンザウイルスだということが分かりましたが、名前の表記はそのまま残っています。

紛らわしいですよね絶望




○百日咳…百日咳菌による痙咳発作を伴う急性呼吸器感染症で、肺炎や脳症などを合併することもあります。

乳幼児早期から罹患する可能性があり、1歳未満、特に生後6か月未満の乳児では死に至る危険性が高いとされています驚き



○ジフテリア…主に上気道粘膜に病変が認められる感染症ですが、致死率も高いです。

日本では1999年以降、罹患患者は確認されていませんが、海外では流行している地域もあります。



○破傷風…破傷風菌が産生する神経毒素による神経疾患で、筋の痙攣・硬直の症状が認められます。

多くの患者が喉頭痙攣や呼吸筋痙攣を起こすため、人工呼吸器による呼吸管理が必要となります。



○ポリオ(急性灰白髄炎)…ポリオウイルスによる急性弛緩性麻痺であり、一般的には脊髄性小児麻痺として知られています。

呼吸筋が麻痺して死に至る場合や、後遺症が残る場合もあります。



○Hib(インフルエンザ菌b型)…無症状の患者が多いものの、一部の感染者(主に6歳未満の小児)ではHibが血液に侵入し、髄膜炎、関節炎、敗血症などの侵襲性疾患を引き起こします。

このHibによる侵襲性疾患は予後不良となることが多く、特に髄膜炎では致死率が高く、生存しても難聴などの後遺症が残ることもあります。




さて、ワクチン後進国と言われていた日本も、ここ10〜20年くらいでかなり進んできましたうさぎのぬいぐるみ

ただ、接種回数が増えるので大変ですよね💦

子どもの体調不良は予測できないし、同時接種で進めないとスケジュール通りに進めるのはなかなか至難の業です赤ちゃん泣き

園児さんに関しては、ご希望があればワクチン接種スケジュールの相談も受けています(^^)✨




ちなみに、誤解のないように書いておくと、定期接種ワクチンも任意接種ワクチンも子どもにとっては同じくらい大切です。

任意だから、子どもにとってそのワクチンの重要性が下がる、というわけではありません。






毎年、入園時にワクチンを何も接種していないご家庭が1〜2家庭。

それぞれに考えや方針があると思うので、頭ごなしに否定はしませんし、できません(医学に絶対はないので)。




ただ、集団生活を行うにあたっては、最低限の接種はお願いしたいところです。

いつもメリット、デメリットを踏まえて情報提供はさせていただいていますが、なかなか難しいですね昇天




ワクチンネガティブ派の論文を持ってこられる方もいましたが、そもそも研究手法がおかしいし、データの扱いも読み方も間違っていました…

バイアスもかかりすぎ…

これでは一般化はできないし、投稿してもリジェクトされるよねと思ったら査読なしでした。

あー。