「発熱で受け入れてもらえなかった、あるいは発熱で呼び出しを受けたけれど、家に帰ったら熱はなかった」
というケース。
場合によってはクレームに繋がることもありますよね無気力



乳幼児では、体温調節中枢が未熟だったり、筋肉や皮下脂肪層が薄かったり、脱水傾向に陥りやすかったりで外気温の影響を受けやすくなります。非接触式の体温計だと尚更ですね。



うちの園での発熱の基準は、予防接種のガイドラインに準じて37.5℃以上。



最近は外気温が高くなってきたこともあり、受け入れの際に37.5℃以上のお子さんも少なくありません。保護者から離れたくなかったり、まだ遊んでいたかったりで啼泣していると37.5℃なんてすぐに超えてしまいますね。
そういうお子さんに限って厚着をしていたり…よだれ



そんな時は抱っこして落ち着かせ、水分を摂ってもらって衣類の調整、涼しいところに移動して団扇で扇いだりして何度か再検しています。
そうした過程で解熱し、全身状態良好!今日も楽しく過ごせそう!という状態でお受け入れとなります。



そのような中での今回のご意見。
「37.5℃以上は受け入れできないなんて杓子定規で決めないでください」



…はい?
子どもの体調を把握するうえで、もちろん体温は重要な指標です。
ただ、体温だけでなく機嫌や遊び、食欲、睡眠、咳や鼻水、下痢など全身状態と併せて評価しています。
保育園は集団保育の場なので、お子さんがその中で心身の苦痛や負担を感じずに過ごせるかを考えてあげないといけないし、感染症の可能性がある場合には、集団感染のリスクも評価しなければなりません。



近年、保育園は就労支援の側面がやたらに強調される傾向がありますが、最優先に考えるべきは子どもの最善の利益に繋がるかどうかだと思います。決して体温だけで判断しているわけではないことは理解してほしいな。



もちろん、仕事への影響や職場での立場等を考えるとできるだけサポートしてあげたい気持ちや心苦しさはありますが、それでも専門職として、子どものアドボケーターとしてやるべきことはやらなければなりません。



さて、今回も自宅では発熱していなかったと言われたのでその場で保護者に測ってもらいましたが、あー、そりゃあ実際より低く出るよねという測り方。
腋窩の中心に全然入っていないし、固定もゆるゆる…
触ってみるとガッツリ体幹部熱感は顕著で四肢末梢部冷感もあり。
こちらで測り直すと完全に「発熱」でした。
そして、多分この後まだ上がると思います。



咳、鼻水もひどく、聴診器で一部類鼾音の聴取あり。食事摂取量の低下や、浅眠も認めたので受診をお願いしました。
対症療法にはなるだろうけれど、それで少しでも楽になればいいな。
症状をずるずる長引かせたり重症化させてしまったりするより、早めにキッチリ休んでしっかり治した方が、子どもの負担も保護者の仕事への影響も少なくて済むことが多いと思いますにっこり



このタイミングでちょっと性格悪いか?とも思いましたが、やはり大切なことなので。
急遽子どもの体温の測り方に関する資料を作成!
来週の懇談会で配布できるといいなにっこり







資料作ってたら今日も休憩取れず^^;

すぐクラスに戻らないとなので、5分だけ横になりました