日本小児科学会は、11月2日のオンライン記者会見にて、生後6か月〜5歳未満の子どもについても、新型コロナウイルスワクチンの接種を推奨しています。
同学会では、今年の8月に5〜17歳の子どもへの新型コロナウイルスワクチン接種を推奨しているため、これで生後6か月以上のすべての子どもへの接種を推奨したということですね
オミクロン株流行期における乳幼児への新型コロナウイルスワクチンの発症予防効果は、生後6か月〜2歳未満で75.8%、2〜4歳児で71.8%とされており、重症予防効果はさらに上回ることが期待されています。
なお、2022年現在、生後6か月から5歳未満への子どもへの接種が承認されているのは、ファイザー社製のワクチンです
乳幼児のワクチンに含まれるmRNA量は、12歳以上のワクチンの10分の1、5〜11歳未満のワクチンの10分の3で、接種回数は3回です。
「小児は新型コロナウイルスに感染しても重症化しにくい」「ワクチンによる副反応が心配」という認識が先行していましたが、感染拡大に伴って小児の感染例が増えたこともワクチン接種推奨を後押ししたようです。
子どもの場合、データ上新型コロナウイルスに感染しても95%は軽症で済みます。
残りの5%には、肺炎や痙攣、嘔吐、脱水、クループ症候群等の中等症例や、脳症や心不全を来す重症例が報告されています
オミクロン株流行前の子どもの新型コロナウイルス感染による死亡は10歳未満が0例、10歳以上が3例でしたが、オミクロン株流行後は10歳未満が21例、10歳以上が10例報告されています
新型コロナウイルスの流行初期は、子どもの感染は全体で見ると比較的少ない状況でした。
しかし、2022年に入り、感染者数のうち10歳未満の子どもが10〜20%、10歳代を含めると約30%に増加しています💦
また、以前は子どもの新型コロナウイルス感染は周りの大人から感染するケースが多かったですが、オミクロン株流行以降は子ども同士で感染するケースも増えています。
ここまで見ていくと、
「それなら子どもにもワクチンを打たせた方が良いよね!」となりますが、ちょっと待ってください。
政府はメリットは大々的に報じますが、デメリットはあまり公にはしないという点に注意が必要です⚠️
大人のケースですが、新型コロナワクチン接種後1週間以内に亡くなった方がこれまでに1,000人以上報告されています。
これには、基礎疾患がなく、全く健康体だった方も含まれています。
しかし、ワクチンが原因かどうかははっきりとは分かりません。
政府も調査の結果、「因果関係がないとは言い切れない」という見解に留めているケースがほとんどです。
大人は、自分で調べて、十分に納得したうえで接種するという行動が取れますが、子どもはそうはいきません。
保護者の意思決定がそのまま子どもに適用されます。
だからこそ、新型コロナワクチン接種については、大人の接種以上によく調べ、メリット・デメリットを深いところまで十分に理解し、納得したうえで接種させるのか・させないのかを決断する必要があります‼️
現代の日本において、「ワクチンを接種しないことが悪」とされるような同調圧力がないとは言えません。
接種済みの方を優遇している点からも、政府は大々的に接種を推奨しています。
しかし、「みんながやっているからやる」のではなく、一度立ち止まって大切な子どもの健康や将来について十分に考えを巡らせる必要があります。
僕も「看護師」「保健師」の国家資格を持ち、それらを生業としている身ですが、その前に子どもたちの親でもあります。
そのため、僕は新型コロナウイルスワクチンの全肯定も全否定もしません(できません)。
乳幼児への新型コロナワクチンの接種については、大人以上に細やかな対応が求められるということを念頭に、存分に迷い、慎重に検討したいなと思います。
引用)
https://kokoharekochi.com/article/feature/recommend/n32223/