”若き日の友情”  北杜夫/辻邦夫著  新潮社 昭和23年から36年の間に、北杜夫氏と辻邦夫氏 が取り交わした往復書簡を本にしたもの。 二人の文学に対する想いや互いの気遣い、 励まし合う気持ちがストレートに伝わっている。 当該13年間は北杜夫氏が、マンボウ青春記、医局記、 航海記を著わし、その後の芥川賞受賞、および結婚までの時代にあたる。 メールにはない、時間を掛けて海を渡った書簡のすばらしさも感じられた。