”悪党の戦旗”  岩井三四二著  新人物往来社 応仁の乱の10~30年前の話。 赤松家の一党が将軍・足利義教を弑した「嘉吉の乱」の後日談。  嘉吉の乱の後、赤松家の家来たちが辿った過酷な道を描く。 主人公は小寺藤兵衛という赤松家の武士。  赤松家再興のため、南朝の手にある神璽を奪い北朝に献上すべく、   赤松家の遺臣たちは吉野への潜入を画策する。 20年近い歳月を主家再興のために費やした武士たちの  壮絶な生き方を描いてあり、とても興味深く読んだ。