消費者庁は、ブームが続くサウナについて、性別を問わず幅広い年代の人々にサウナ浴が楽しまれるようになってきている中で、やけどや打撲などケガをする事故情報が複数寄せられているとして、5日注意喚起した。

 

消費者庁によると、2024年4月末までに78件の事故情報が登録されていて、けが人は82人に上るという。

 

事故情報は2014年から21年までは平均して4件程度だったが、2022年以降は1年で10件ほどに増えている。

 

ケガの内容としては、やけどが31件、切り傷や擦り傷が24件、骨折・打撲が14件となっている。ケガの程度は全治1~2週間が最も多いが、1カ月以上も13人いた。

 

 事故が起きた具体的な状況としては

 

・サウナを利用中、熱いと思ったものの10分間ヨガのポーズをとり続け、臀部にやけどを負った(20歳代女性)

 

 ・スーパー銭湯のサウナ室で座った状態で意識を失った。スタッフが異変に気が付き救急搬送されたが、重度のやけどで右足の指を5本切断した(70歳代男性)

 

 ・貸切りサウナを利用中、椅子から立ち上がった際に壁面にむき出ていた裸電球が背中に当たってやけどをし、治療が必要となった(20歳代男性)

 

 ・個室サウナを利用中、床の段差で足を滑らせ転倒し、右肘を打撲した(40歳代女性)

 

 ・海外のホテルのサウナでロウリュをしたところ、高温の蒸気が大量に出て右手の甲に全治1カ月のやけどを負った。(30歳代女性)

 

 ・スポーツクラブのサウナを利用中、心臓発作を起こし3日間入院。医師からサウナ等は利用しないよう言われた。以前、心筋梗塞を起こしたことがあった(50歳代女性)

 

 ・サウナから出たところ頭がクラクラして涼もうとしたが足を滑らせて転倒し、前歯が抜け落ちた(10歳代男性)

 

 などがあった。

 

消費者庁は、掲示されている入浴上の注意事項を確認して正しい利用を心がけるとともに、思わぬやけどや急な行動に注意するよう呼びかけている。

 

とのことです。