やーっと脳動脈瘤第1号の処置を終えて戻ってきました~~~!

発見からここに至るまで、長かった。

ほんとうであれば6月末に手術予定だったので、7月上旬には戻っている予定だったのですが、まさかの手術延期でこんなに遅くまでかかってしまいました。

 

今回は〝難治性脳動脈瘤に対するフローダイバーター留置〟という手術を受けました。

要するに脳蓋内ステント留置術で、ステントというちくわ状の金網を動脈瘤のある血管にスポッと置いて、動脈瘤のほうに血液が流れないよう壁にするというものなのですが、この治療では脳血管の内側に金属が留置されることによって虚血性合併症(脳梗塞とか)のリスクが上がるんです。

 

だから6月の検査入院のあとから血をサラサラにする薬を服用していたのですけれど、わたしの場合、それが効き過ぎてしまってた。

 

6月末、手術前日に再入院して、担当医とか麻酔医とか看護師さんからの説明も受けて、あとは明日を待つだけ、となった状態の夜、なぜか担当医が2人も揃って病室にやって来て、何事かと思えば「数値が低すぎるから手術できない」とのお達し。

はい? ですよね。

 

お医者さんのほうもまさかこんな数値になっているとは思ってなかったから、血液検査の結果を確認するのが遅くなってしまったのでしょうね。

全体の5%以下という珍しさとかで、この病院では、わたしで2例目らしいです。

 

ということで手術入院だったのに一泊で帰宅することに。

それから一週間ほど薬の調整をして、次は入院前に外来で血液検査をしてその結果を見てから入院、という、なんとも中途半端なこととなってしまいました。こういうのってほんま、ぐったり疲れます

で、やっとこさ入院できたのが7月7日。今度は数値もOKで、翌々日の9日手術と決定しました。

 

もうね、再々入院なもんだから看護師さんから「おかえりー」言われましたわ(笑)

 

それからは順調に進んで、まあ、全身麻酔だから知らない間に手術終了。

ICUで起こされたときは管だらけでした。人工呼吸器はすぐに外してもらえましたが、左右の腕から合わせて三本の点滴中で、そのうち一本は動脈に刺さってるからとガッチリ固定器具嵌められてるし、心電図と血圧計はくっつけられてるし、尿道に管入ってるし、鼠径部の動脈からカテーテルを入れた関係で右足は付け根からグルグル巻きに固定されてるし、血栓防止のためとかで両脚膝下に定期的に圧迫する力の加わるナニモノかを巻かれてるしで、身動きとれないままICUで一泊。

けど痛み止めと眠れるお薬を注入してもらっていたので、定期的に看護師さんに体の向きを変えてもらっているうちに朝になっていました。

 

一応ね、手術前に同じような手術したひとたちのブログとか読んでいったんです。

そしたら術後から頭痛がひどかったとか、針刺した鼠径部が腫れて歩けなかったとか、いろんな不具合を記されているひとが多かったんですよ。

だからわたしもそれなりに覚悟はしていたのですけれど、翌日あれやこれやを外してもらって、三本だった点滴も一本化してもらってベッドごと病室に移動してから、めっちゃ元気。点滴瓶引っ張りながらひとりでトイレも行けました。

頭も脚も痛くない。ほんまにステント入れたのん? って感じです。

 

そうしてその翌日には最後の点滴も外れて、院内ローソンまで歩いて買い物にも行けるようになりました。

さすがトリアタマ。快復力も驚異的だわ。

 

術後からステロイドの大量投入をしたのと、例の血液サラサラお薬問題があるので、それらの調整・検査と、頭部MRIなどもありましたけれど、そこから退院までの一週間はベッドを塞いでいるのが申し訳ないくらい元気でした。

 

しかし看護師さんという仕事は大変ですね。

ICUから出てきた翌日だけ詰め所近くの個室に入っていたのですけれど、まあナースコール鳴りっぱなし。そのたびに看護師さんたちが走り回ってます。

 

それと、今はコロナ禍のせいで面会禁止はもちろんのこと、入退院のときであっても家族は病室まで入ることができません。

自分のことが自分でできる患者ならいいのですが、もともと身体が不自由なひとだったり、精神の半分がトワイライトゾーンに入っているような患者さんの場合、持ち込んだ荷物を各自の棚に並べたり、着替えを出したり、歯ブラシ探したり、というようなことも看護師さんがしないといけなくなっているんですよね。

 

これまでであれば日中は家族が付き添ってできたお世話も、今は全部看護師さん。

 

やっぱり中には物言いのキツイ看護師さんもいましたけど、みんな総じて忍耐強く、面倒見がいい。

わたしにはできない仕事だよなぁと、しみじみと、つくづくと、そう思いました。

しかしあれですね。男性看護師さん、増えましたね。力仕事もけっこうあるから、これまで〝看護婦〟さんばかりだったほうが間違いだったような気がしました。

 

そんなこんなで16日の金曜日に無事退院。

夫が休み取って迎えに来てくれたので、外でお昼ごはん食べて買い物して帰りました。やっぱ娑婆はいいわ。

 

もう1個の動脈瘤第2号については、薬飲んでいる間はつつけないので、冬以降に再検討するということで、しばし保留です。

それでもひとまず1個片付いたので、気持ち的にだいぶスッキリしました。血流を遮断することによって動脈瘤が萎んでくれば、複視も治ってくるそうです。(2、3ヶ月くらいはかかるみたい)

 

医学もスゴイけど、ひとの身体もスゴイ。

わたしも、よく頑張った! (もちろん、留守番してた家族も)

元気が一番だけど、不具合が出て初めてわかることもあるよなぁと、ちょびっとココロのヒダを増やせたような気がしました。

 

チャラララッチャラーン♪(←レベルが上がった音)

 

再々入院初日は七夕でした。

入院病棟へ続く通路で願いが記された短冊は、それぞれが心に刺さります。

読んでたら泣きそうになる。

わたしも1枚ぶら下げてきました^^