まさに、経験者は語るの一冊。

その病に罹った人にしか解り得ない経験や心情が綴られており、同様の経験をした人間は読みながら、思わず頷き唸る部分が多い。

そして、ありのままの自分を自己肯定できるように、背中を押してくれるピア・カウンセリング的な本。

うつに掛かった事も無い精神科医が書く「うつとは何か」云々の本より、余程すんなり染み入る。

「うつな人に絶対しちゃいけないこと」
・「考えが甘い」「無理なら無理といえばいい」と突き放さない

・「言ってくれればいいのに」などと責めない

・「頑張れ」と叱咤激励しない(もう十分頑張ってるんです)


「うつの人を救う3つのカギ」
・うつという病気のあらましを知る

・早めにうつだと気づいてあげる

・心からの支えがうつの特効薬と知る



「うつになりやすい性格」

①真面目で繊細

②責任感が強い

③心のセンサーが敏感

④妥協せずにまっすぐ生きる

⑤何事も深く考える

⑥理想が高い

⑦欲しいものを譲らない


うつをくぐり抜けた人は人の心の優しさが見える

自分の心を読みきると、人の心まで読めるようになる


・問題の本質を鋭く暴く

・人の心の内面を描ききる

・人の心の動きを臨場感豊かに表す


「心を強くするリハビリのステップ」
①頑張った自分をほめてあげよう

②誠実な自分をほめてあげよう

③繊細な神経を持つから「うつ」になると知ろう

④「うつ」を克服したときに、とても強くなれると知ろ

⑤周りに「うつ」の人がいたら、絶望する必要などまったくないことを知ろう

⑥むしろ「うつ」にかかった人こそ、より強く生まれる変われることを知ろう

⑦今は苦しいけど、この苦しさを克服したらすごく楽に生きられることを知ろう

「うつ」な人ほど強くなれる―『うつ』になりやすい性格こそ「成功する条件」 (アスカビジネス)