3月12日に最終回を迎えましたが、とてもよかったです。
升野氏、本当は女性なんじゃないか疑惑が再び(笑)。
こんなお話
詳しくは番組のサイトやSNSを参照してほしいのですが。
人生をやり直す
安藤サクラさん演じる「あーちん」は30代で亡くなる。その瞬間、白い不思議な空間に行き、役人のような男(バカリズム)と出会う。彼は死者を次の人生へと案内人のような人物。あーちんは彼の言われるままに転生しようとした、が。どうも次の人生は雲丹だの虫だの、らしい。
案内人曰く、”徳を積まないで死んだため”らしい。
そんな話を聞いたあーちんは、ダメ元で転生でなく、人生をやり直すことができないか?と尋ねる。と。「できますよ」とあっさり。
あーちんは経験した前回の人生の記憶を駆使し、徳を積みながら、やり直しを図る。
魔の30代
だが、2回目も微妙なまま、人生を終えてしまう。再び案内人と会い、転生するか聞かれる。
どうも彼女は30代が魔の時代らしく、一番死にやすいらしい。なので、再び微妙な転生先となり、再び転生ではなくやり直しをすることに決めたのだった。
徳は積んでいるけれど
何回かそんな事を繰り返し、徐々に徳は積んでいる。だが、その記憶の為、今まで親友だった友達たちと微妙な仲になり、孤独をかんじるようになる。
自分のしていることは正しいのか。そんな事を考えていると、かつて友人だった一人、「なっち」(水川あさみ)が声をかけてくる。「あなた、人生何回やりなおしているの?」と・・・。
人生をやり直す人たち
じつはなっちも人生をやりなおしていたのだ。そして、彼女はその中で自分の友人たち「みーぽん」と「まりりん」があーちんの死後、台北旅行の途中、飛行機の事故で亡くなるというのだ。
何とかしてこの運命を変えたいというなっちに、それがいつか、と尋ねると「...確か来年かな?」と答える。
しかし、それはあーちんをまきこみたくないなっちの牛で、翌月、テレビから流れるニュースでその事故を知ってしまうのだった。
ショックを受けるあーちん。
そんな時、何回かの人生やり直しで勤めていた役所の後輩と出会う。今回の人生では別の仕事についていたため、彼女を知ることはなかったのだが、思わず声をかけてしまう。
思わずやってしまった、と思うのだが、その後輩もまた人生をやり直していて、あーちんを覚えていたのだった。
そして、彼女はやり直すたびに同じ人生を繰り返している、という。あまり冒険はしたくないらしいのだ。
そして、後輩との会話で考えることがあったあーちんは、再び不慮の事故で亡くなってしまうのだった。
最後のやり直し
再び案内人に会うと、次の人生は再び人間らしい。あーちんはそのためになんども人生をやり直していたので、そのまま転生しようとした。が、直前のやり直しのことを思い返し、やはりやり直そうと考える。だが、人生のやり直しは今回が最後。だが、亡くなるはずの友人をしなせず、笑って過ごすため、あーちんは最後の人生のやり直しを始めるのだった。
年頃の女性なら分かるような心情
脚本はバカリズム。以前、「架空OL日記」という、OLになりすましたブログを作成し、それを書籍化、そしてドラマや映画にもなった作品があります。
この作品、ドラマや映画になった時、主人公をバカリズムがやってましてね。…なんでこう普通にOLしてる姿に違和感がなかったんだろう...(笑)。
いや、顔をみたら、確かにバカリズムなんですが、周りのOLとも会話などが自然すぎて、本当に「あーいるいる」とか「そうそう、そうなんだよね」という妙な納得感しかなかったんですよね。
今回も同じで、アラサー、アラフォーの考えがあるある過ぎて、うなずくしかないというか...。
時代を反映した背景
あーちんは何度も人生をやり直しているのですが、生まれたとき、幼稚園時代、小学生時代、中学・高校・大学生時代や社会人になった時、アラサー&アラフォーがその時代に流行っていたものや歌などが散りばめられています。それが違和感がない一因なのかもしれません。
女の子のあるある
小学生時代にシールの交換が流行る、なんて話。持っているシールを交換しあってるシーンがありましたが、その時の心情...、私もあったなあと思いました。見えない戦略とか(笑)。
そして、友達同士の微妙な関係とか、会話とか、そうそうあるよね、そういう会話するよね~と、おおきくうなずくことも。
友達
あーちんにとって、なっちやみーぽん、まりりんは大事な友達。だから、微妙な空気になった時の生まれ変わりの時、あーちんは少し暗め。「こうじゃなかったはず」と後悔することも。結局「自分の徳」よりも、その「友情」を大事にすべく、人生をやりなおしたりするのですが。
こういう友情の感覚が本当に分かるしかありませんでしたね。
友達に会いたくなってきた
ラストは是非、ご確認ください(笑)。伏線回収も見事だし、え??この人をこんな風に使うの?とか、いい意味で無駄な起用とか、ああ、これ、こうなったのね、といったシーンもあったり、最後まで飽きさせません。
特別目を引くような事件やドラマはないです。まあ、生き返りがそれに該当するかな?ですが。
ただ、あーちんたちの人生は、自分たちも経験したことがあるような。。。みたいな話で展開するので、共感性がとても高いです。ラストがそのために、じわっと感動します。
そして...学生時代の友達に連絡したくなりました(笑)。
うん、そろそろ連絡してみようかな。