アマゾンのコメントも4000件を超えており、前々から気になっていた本です。

 

前のブログにも記載したとおり、時間は有限です。

年齢を重ねるほど、イベントが増えていき、様々な制約の中で仕事をする必要があります。

 

仕事も意識していないと、あえて自分がやる必要がないものに関わったり、些細な時間をかけるべきでないものにこだわったりして、時間を消費してしまいます。

 

結果的に、自分がやりたい時間が作れないことになってしまいます。

 

 

本書に記載された印象に残った内容は以下のとおりです。

 

・時間の使い方は2割と8割ですすめる。

(出力の量を意識して仕事する。)

・期間が長いもの(大きな仕事)は縦に期間を切って考える。

・複数の仕事が並行するときは、一日を横に時間を切って考える。

(マルチタスクで仕事をしない。一つ一つの仕事を分けて、時間をそれぞれきって、集中して仕事を行う。)

・10日納期の場合だと、2日間やってみて全体間をつかむ。

(終わらなければ延期を申し出る。)

・必要性に応じて調べる。勉強のための勉強はしない。

 (何のためにやるか目的を意識する。★)

・プロトタイプを作って(大枠をつくって)行動する。

(仕事にやり直しはつねに発生するので、スピードをとにかく重視する。大枠→スラックで詳細の時間に当てる。)

 

エッセンスをざっと書きましたが、実感を伴い行動を起こしてみようと思うためには是非、一度読んでみてください。

 

特に時間に振り回されている方で、自分を有効に使いたいと考えている方にはお勧めです。

さっそく仕事に取り入れてみたいと思います。

 

 

★部分については私自身の考えを追加します。

 

著者は起業した際に、「経営がうまくいかず買収されてしまって、どうしたら上手くいくのか答えを得るために、2年間、MBAの勉強のための勉強をしても、無情にもその答えは得られなかった」と記載があります。(P260)

 

基本的に、著者は目的志向で動いて、必要な情報を得るために最低限必要な知識を得ながら走っていこうとしています。

本人は、目的がないと勉強が継続できないタイプだからです。

 

試験勉強でも、多くは一見無駄で、この著者のような思考の場合、特に無駄に感じるかもしれません。

(P110 「大学受験の勉強は無駄だと感じた」から避けるような行動を取ったと記載されています。)

 

ただし、ときには資格のように、様々な詰合せパックのようなものを味わってみると、あとあとで「これはこの辺の知識を調べるとあったな」とか、「この知識は昔学んだことがあるぞ」と感じることがあります。

 

たしかに資格の8割、9割は無駄で、1割ぐらいが実際に活用できる知識かもしれません。

著者のように「必要になったときに調べた方が効率が良い」というのも一つの考えですが、より質がよく対応ができるには、「無駄をいかにつねに積み重ねておくか」にもよります。

 

山に登る際に、「必要最小限度で、スピード感を持って走りながら登る」のと、「全体的なことを雑学含めて学びながら少しずつ登っていく」という考えの差かもしれないと感じました。

 

瞬発力では、前者の方が効率的です。

ただ、持続性や質を担保しながら対応するには後者の方が強いです。

どちらかというと、前者の考え方はプロジェクト思考だったり、ジョブ型っぽい考え方に通用する考え方かと感じました。

ただ、日頃の仕事に忙殺されて、時間をコントロールできていない自分にとっては刺激を受けました。