何の気なしに
メモに書いた私の文字。


――――― いつも
特にドライブの時に使っていた
白い布製マスクが
秋口ぐらいから見つからないままだった。

家の中を探し回ったものの
結局見つからず
頭の中はハテナだらけで
消息不明なので気持ち悪かった。

昨日
雪融けが進んだ駐車場の
ゴミを拾いに行ったら
なんと隣りの人の駐車スペース辺りに
私のマスクが落ちていた。

やはり駐車場で
いつぞやのドライブの帰りに落としたようだ。

おおよそ心当たりのある場所で
マスクが見つかったことに腹落ちするも
白のマスクは
恐らく数カ月も雪の下にいたので
泥だらけになりすぎている。

悲しい。
けどこのまま捨てたくない。

『また元のようにキレイにならないかな』
そう願って除菌洗濯したり
漂白もしたが完全には元に戻らなかった。

悲しいけれど
そして今後使うかはわからないけれど
このまましばらく持っていることにした。

さらに
4日ぶりくらいに外に出た私は
ますます雪融けが進んで
道路の砂利も片付けられ
すっかり春になっていることに
悲しさを覚える。

昨年から
いや正確にはもっと前から
プライベートで頑張っていることがあった。
自分の思うようにいかなくても
頑張って粘るつもりだった。

そうではあったのだが
私の願いは一つも叶わないまま
悲しい気持ちで時だけが過ぎて行き
気が付くと季節が変わっていた。

"私は無意味な数カ月を過ごしたんだろうか?"

そう頭をよぎっても
そんなことを認めたくもないので
せめてもと自己啓発的な
自分一人で頑張れることは
しっかりと進めておいたつもり。

ただでさえ
冬は寒くて辛い時期なのに
プライベートの状況にも辛さを感じて
本当に重苦しい気分だった。

"粘ってきたことに意味はあったのか?"

その答えはいまだにわからない。
『でも私..何かちょっと違う気がするんだよね..』
そういう思いがしていることだけは確か。

いつまでも頑張ればいいってもんじゃない。
時にはきっぱり諦めることも必要なんだ。
果たして自分のためには
"良いのか・悪いのか"
それだけはずっと課題として頭に残っている。

もう春になったんだ。

明るい春と未来へ向かって私は進む。