皆さんは、ノストラダムスと聞いて、どんな人物を思い浮かべるだろうか?

 

多分、「1999年七の月、人類は滅亡する」と予言したが、結局その時は何も起こらず、予言を外してしまったピエロの予言者と考えている人が多数だろう。

 

『ノストラダムス』はその名前からしておどろおどろしいが、彼の本名はフランス語読みで、『ミシェル・ド・ノートルダム』で、極めて普通の名前です。
彼は1503 年 、フランス南部のサロン=レミ=ド=プロヴァンス生まれ。

そして、1566年に62歳で亡くなっています。

 

彼の本業は医者であり、当時フランスを含むヨーロッパ全域で猛威を振るっていたペストと全力で戦うも、残念ながら科学が進んでいなかった当時の医療は知識と技術に乏しく、鳥のようなマスクをつけて、清掃作業などの環境を改善する術しかなかったので、結局彼の妻と娘はペストに罹患し、亡くなったとされています。

 

 

失意のノストラダムスは晩年医師を辞め、予言を行うようになったらしい。

 

彼の本来の予言は天気予報の類であり、『歴書』なる毎年のカレンダーのような本を出版していました。その中にはその年の農業に役立つ気候予想を語った四行詩のほかに、ジャムの作り方なども書いてありました。

 

つまり、ノストラダムスは医師であり、中世のパティシエでもあったのです。

 

そんな彼を擁護したい私は、今回彼の名誉回復に励みたいと思います。

 

元来、彼が発行した預言書『諸世紀』百巻中の四行詩に

「1999年七の月、人類は滅亡する」なんて詩はありません。

 

この話を流布したのは「五島勉」なる日本の作家であり、この話は『諸世紀』に書かれたノストラダムスの四行詩を拡大解釈したものでした。

 

それでは『諸世紀』の四行詩に、実際にはなんと書いてあったのか?

それは

「1999年七の月、

空から恐怖の大王が降ってくる

アンゴルモアの大王は甦り、
その後、マルスは首尾よく支配する

 

でした。この「恐怖の大王」を「核ミサイル」だの「巨大隕石」だの拡大解釈し、

人々の恐怖を煽った五島は、1999年七の月に人類が滅亡すると書いた本、

『ノストラダムスの大予言』を大ヒットさせたのです。

 

すると「オウム真理教」や「幸福の科学」などの

カルト新興宗教の教祖である、麻原彰晃や大川隆法なども、

ノストラダムスの「人類滅亡」予言を用いて人々の恐怖を煽ることで、

自派宗教の勢力拡大に、最大限に利用してきたわけです。

しかも日本には、彼らに洗脳された脳弱の民が数多くいました。

 

現実に1999年七の月には、何も起きなかったのは皆様知っての通りです。

 

しかし実際は、2001年九の月に世界同時多発テロが起きました。

 

この時を皮切りに、アメリカは「テロとの戦い」を合言葉に世界中で戦力蜂起し、

テロ戦争と呼ばれる無益な争いを引き起こし、その後永遠に続けています。

 

だが私は911テロを、米戦争屋の起こした、自作自演の悲喜劇と考えています。

なにしろ、当時テロの首謀者とされていた「アルカイダ」なる組織は、

実際には米CIAに雇われた、イスラム人の傭兵部隊だったからです。

 

当初、アルカイダの頭目はオサマ・ビンラディンとされていましたが、

2011年になると、もはや使い古されていた彼は、もう用済みとばかり、

当時のオバマ大統領の放った特殊部隊に抹殺されてしまいました。

 

用済みとして。米戦争屋に抹殺された人物はビンラディン以外にも、

イラクのサダムフセイン大統領、リビアのカダフィ大佐等がいます。

 

その後、アルカイダは、IS、ISIL、イスラム国などと名を変えて、

イラクやシリアなどで、民間人を虐殺する残酷な戦いを続けていますが、

2017年、シリアがロシアやイランの援助を受けるようになると、

ISの敗色は濃くなり、アサド大統領は未だに頑張っています。

 

そして現在では、テロ戦争かどうかも訳が分からなくなった米政治屋指導による戦争は、ウクライナ、イスラエル・ガザ地区、シリア、南スーダン、ミャンマーなどで、何時終わるとも知れない果てしない戦争を継続しています。

実際、2001・911以降、世界中で戦争は拡大するばかりで、

この戦争を第三次世界大戦と呼んでもおかしくない状況です。

 

こういった状況が五百年も昔に聖なる目に写りこんだノストラダムスは、

なんとか未来の人たちに知らさなければならないと発奮し、

「1999年七の月、空から恐怖の大王が降ってくる」

の四行詩に織り込んだのだと思われます。

 

ところが、ノストラダムスは得意の占星術により、

正確な日時を予言したつもりだったが、残念ながら少しずれてしまい、

2001年九月が、1999年七月になってしまったようです。それでも発生時期の違いを二年程度に抑えたのは、占星術師としては上出来でしょう。

 

つまり、

「1999年七の月、

空から恐怖の大王が降ってくる、

アンゴルモアの大王は甦り、
その後、マルスは首尾よく支配する

この詩を私の訳では、

「1999年七の月、(実際には2001年九の月)

空から恐怖の大王が降ってくる、

(恐怖の大王=テロリストにハイジャックされたボーイング機のこと)

アンゴルモアの大王は甦り、

(アンゴルモアの大王=モンゴル王チンギス・ハーンに比喩される米戦争屋)
その後、マルス(戦争の神=米戦争屋)は首尾よく世界を支配する

(テロ戦争などによる戦争に明け暮れる世界を作ることに成功する)

 

 

 

この記事が気に入られた方は下記バナーを二つ共クリックして、応援の程よろしくお願いします。

 

 


にほんブログ村 歴史ブログ 神話・伝説へ