原爆記念日・オバマスピーチ朗唱・私達がすべきこと | 石渡誠 Language Teaching for a Better World

石渡誠 Language Teaching for a Better World

Language Teaching Revolutions Inc.
FORWARD代表 石渡誠

唯一の原爆被爆国である日本だからこそ、私達日本人には世界に発信する力と責任があると肝に銘じておきたいです。

 

昨年からオバマの広島スピーチを、朗唱教材としています。16分間のスピーチを3年間かけて、少しづつ練習。年に3回、1週間に渡り受講生が朗唱を披露する機会も設けています。

 

そして、一昨日8月6日広島原爆の日は、皆が朗唱を披露するリサイタル週間にあたったのは、感慨深いものがありました。
 

 

今回の朗唱テキストには次のような一節があります。

 

We stand here, in the middle of this city, and force ourselves to imagine the moment the bomb fell. 

被災を受けた広島の中心に立ち、私達はあの原爆が落とされた瞬間をどうしても想像しなければいけない。

 

We force ourselves to feel the dread of children confused by what they see.  

あの時の光景を見て、困惑に襲われた子供達の恐怖を、辛くても感じることをしなければいけない。

 

We listen to a silent cry. 

声泣き叫びに私達は耳を傾けるのです。

 

ちなみに force という単語は「強制する」というような和訳がありますが、英語では  to make someone do something they do not want to do (Longman Dictionary) 「したくないことを無理やりさせる」という意味になります。

 

上に書いた私の和訳には「どうしても想像しなければいけない」「辛くても感じなければいけない」という言葉を足しました。

 

戦後に育った私たちには、想像を絶するような世界です。

 

でもたとえ敢えて苦しくても、当時の人達や状況に想いを馳せることは大切なことです。

 

世界の平和を願うことは、悲惨な過去の歴史を振り返らずにはできません。

 

戦争の無意味さ、核兵器問題について、世界中の人達に最も強く訴えられるのは、私達日本人なのです。

 

明日は長崎の原爆記念日、ちょうどお昼間に最後の朗唱リサイタルライブが行われます。

 

この1週間、受講生一人一人が、78年前に想いをめぐらせながら話してくれているのが強く伝わってきます。

 

このスピーチの朗唱練習は、英語発信力を伸ばすと共に、そのような責務も常に思い出させてくれます。

 

来週からは新たなパート練習も始まります。一緒に朗唱を開始したいという方、いらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。平和を願うより多くの方達のご参加をお待ちしています。