産経の6月14日の記事で、岸田さんは目立った失政はないのに人気がない、という趣旨の記事があった。私は中国が台湾を包囲しての軍事演習時に日中韓の3か国協議に加担したことは重大な失策と思う。自由世界とりわけ台湾への背信行為だ。韓国はいざしらず日本が中国の外交政お付き合いする理由はない。中国大使の「日本の民衆が火で包まれる」といった趣旨の野蛮な発言は2回目だが、もちろんタイミングを計ったもので、岸田首相の独走外交を擁護したものだろう。広島サミットは極めて危険性の多い演出だ。ロシアのウクライナ侵攻時のパフォーマンスは冗談では済まされない愚行だった。ここでさらされたのは、露ウ両国の若者の命が無残に散っていく事態に関心が薄く、戦争を冗談の種にする岸田さんの心性だった。中国による邦人拘束にも、尖閣侵入にも、ブイ事件もほぼスルーに近い対応だ。3か国協議に戻るが、失策というより中国への追従の要素が強い。これらは許しがたい失政で、日本の存立の基盤を掘り崩す行為だ。