一杯のコーヒーから は昭和14年の流行歌だ。盧溝橋を経て第二次上海事変が起こったのは昭和12年だから、日本にまだまだ余裕が有ったのがなんとなく分かる。最近、新しい戦前という言葉を聞くが、新しい幕末と言ったほうが良い。それぐらい当面の対峙国との力の差は大きい。しかし絶望的とも程遠い。さて昨日6月6日、日経新聞は「暴言大使」として有名な中国大使の寄稿を掲載した。内容は押して知るべし、とでもいうべきか。この大使の会合などでの発言は「犯罪」ではないのか? 当今の反社会組織もびっくりの文言だが、犯罪と決めつけるのには国際法などの問題もあろう。しかし、当該人物の寄稿を新聞に載せるほど好ましい発言とはこれまた程遠い。日経新聞はこの大使の原稿を掲載することで何をねらったのか? この人物の暴言のさらなる展開を助長するため、というのが常識的な解釈ではないか? 当然、記事の掲載は日経社長の決裁があったのだろう。なければ、機構上大きな問題がある。しかし決裁の有無にかかわらず日経新聞社長の責任は重い。