キッコーマンのグローバル経営 / 茂木友三郎著 | MBAによるキャリアチェンジへの挑戦

キッコーマンのグローバル経営 / 茂木友三郎著

先日、BBTの「経営者ライブ 100」 でBCG日本代表の水越豊氏がキッコーマンの代表取締役会長CEO茂木友三郎氏にインタビューする番組を見ました。キッコーマンのグローバル化と人材育成のお話はとても興味深かったので、著書「キッコーマンのグローバル経営‐日本の食文化を世界に‐」を読むことにしました。


キッコーマンは老舗の日本の伝統的なしょうゆメーカーの印象をお持ちかもしれませんが、2007年3月時点で全体の売上のうち約28%を海外で占め、さらに営業利益は全体の51%を海外で稼いでいるグローバル企業です。


そのグローバル化を大きく進めたのが、茂木友三郎氏です。1970年代前半にまだ日本の大企業が米国に生産工場を建設していない時に、茂木氏はアメリカの生産工場建設のプロジェクトを任せられて、苦労の末、立ち上げをします。また、キッコーマンのグローバル化は他の日本企業のものとは異なる点は、日本の「しょうゆ」は海外にはない商品のため、まず認知をしてもらい、その良さを理解して実際に購入してもらうというプロセスを経て普及しなければいけない点です。どのようにアメリカ人やヨーロッパ人に「しょうゆ」を普及していったストーリーはとても面白かったです。


茂木氏の人材育成に対する以下の考えは、自分のキャリアを考える上でとても参考になりました。


1. 入社後の最初の10年、つまり30歳までに自分なりの専門性を一つ身につけ、次の10年、40歳までにさらに一つというように、スペシャリティを積み上げていくことが大切。
2. グローバル人材に求められる要件は外国語(英語の他にさらにもう1カ国語)と異文化への適応性


グローバル人材になるためには、まずはスペシャルティを築いた上で外国語と異文化への適応性が必要であるとのこと。適応性とは相手が変われば、それに応じて自分も柔軟に適応できる能力のことで、アメリカに住めばアメリカの文化に、中国に住めば中国の文化に適応できる人でなくてはならないということです。


なお、茂木友三郎氏は1961年(昭和36年)にコロンビア大学ビジネススクールでMBAを取得されていて、東京オリンピック(1964年)の前に米国でMBAを取得していてすごいと思いました。


キッコーマンのグローバル経営―日本の食文化を世界に/茂木 友三郎

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