「現代テニス、最強のフォアハンドストローク」は誰だ?

A single question many people have questioned.

 

この質問は、非常に答えづらい。なぜなら「最強」と言う形容詞に包含されている意味、そして、捉え方がたくさんあるからだ。

 

一見「最強のフォア」とは、定番のパラメーターである「球速」と「回転量」で定量化できると感じる人も少なくないだろう。

 

ただ、守りからニュートラル、そして攻めの展開に変換できる「柔軟性」の高いフォアもまさに、鉄壁である。

さらに忘れてはならないのが「ボールコントロール」。正確な球のプレースメントなしでは、相手にチャンスボールを与えてしまう。

 

他には、一発で形成逆転できる爆発的な「威力」と言うのも、ダイナミックなテニスが展開されるツアーレベルでは非常に武器となる。

 

それを踏まえて僕は、『現役選手、最強のフォアハンドストローク』は以下の順で決めることができると分析する。

アルカラス > ジョコビッチ > ズベレフ > 錦織

By TennisSup

このブログでは、それぞれの特徴を明らかにし、最終的な比較を行う。You’re welcome.

錦織圭

錦織選手はセットアップの際、左手でラケットを大きく立てるのと同時に、あまりラケットを引かないのが特徴だ。

 

これは彼がアグレッシブなベースラインプレーヤー、特にライジングショットを武器とする速いテンポ主体のテニスだからだ。

 

テイクバックは最小限で、相手のショットのパワーを利用するため、大きなセットアップは要らない。

 

そのため、「コントロール」においては、4人のうち最も秀でているであろう。

アレクサンダー・ズべレフ

反対に、ズべレフ選手はコートのやや後ろに立ち、基本的にどのショットも踏み込むように打つスクエアスタンスのストロークを展開する。

 

そのためのパワーを出すため、テイクバックの際、右手首をくの字に曲げ、インパクトの瞬間にリリースすることで、強力な回転とスピードを出す。

 

この手首の運動を、スポーツ学では『プロネーション』と呼んだりする。

 

このことから、身体の「ダイナミックな運動」と「手首のスナップ」により、球速と回転量の「両方」で、このグループを引っ張る。

ノバク・ジョコビッチ

ジョコビッチ選手は、上記で述べた両選手のテクニックを生かしたフォアハンドを持っている。

 

ラケットを引きすぎず、手首も酷使しないような、体のしなりとラケットの遠心力を利用した非常に効率的で、伸びやかなフォア

 

つまりは、ファイナルセットに入っても、打ち負けることのない「持続性の高いフォア」だと言うことができるだろう。

 

ちなみに、フォアハンドといえば伝説『ロジャー・フェデラー』が思いつきがちだが、筆者は『絶対王者』がジョコビッチだと最近は思うようになった。

カルロス・アルカラス

 

そして、アルカラス選手。攻める際は、フェデラーのような「一撃必殺」、まさに蜂がその針刺すかのような、威力抜群、直線的な弾道のフォアハンドショットを放つ。

 

そして守備の際は、ナダルのように、腕をむちのように振り上げ、しなやかで、曲線的なボールで、ラリーをニュートラルに戻す。

 

このプレーヤーの特徴は、すなわち「柔軟性」なのだ。

 

時と場合に応じて、フォアハンドショットの特性を変えているという点を、筆者は高く評価する。

 

これができるのは、アルカラスが非常に器用な選手であることが要因だ。

 

彼のボレーやドロップショット、ロブショットそしてトリックショットを見て貰えば分かる通り、ラケットの扱い方、そしてその使い方がボールに及ぼす影響、例えば、ボールの軌道、滑り方、そして弾む方向の全てを理解している。

 

だから「カメレオン」のように、状況への「適応能力/Adaptability」に長けており、その能力が「最強のフォア」に生かされているのだ

総評

以上の分析により、筆者が思う現役最強フォアハンドは、『アルカラス』なのだ。

 

最後に、普段は note の方でブログを更新しているので、興味のある方はそちらへどうぞ!→ 

 

 

それでは、Stay tuned!

 

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