森友学園の国有地売却をめぐる問題で、財務省が決裁文書の改ざんを行っていたことを認めた。問題発覚後の2017年2月下旬から4月にかけ、14の決裁文書で改ざんが確認され、安倍首相の昭恵夫人や複数の政治家の名前も削除されていた。
ネット上では「完全に信用なくなったな」「時期的に何かあったと考えざるを得ない」「なぜ誰の指示だったか即答できないんだ」という声が聞かれた。
――本当に国民の不信感が高まるばかりですよね。
そうですね、非常に深刻な問題になりました。つまり「誰がやったのか」「何のためにやったのか」これが明らかにならないと、この問題は決着しないと思いますね。
同時に私の頭に浮かんだのは、去年からずっと続いているんですけど、大手企業でいくつもデータの改ざんという不祥事が起こっています。それで、今日のオピニオンは、「なんのための『仕事』か?」と。
神戸製鋼では、最近、数十年間の検査データを改ざんした製品を出荷していたということで、社長が辞任まで追い込まれました。財務省の問題と共通して感じるのは、現場で働く人のプライド、もちろん、現場で働く人を追い込むようなルールを作る人も悪いんですが、一方で、現場・組織で働く人のプライド、なんのための仕事なのかということなんですね。
財務省といえば、国民のために奉仕するということが公務員としての仕事です。改ざんした人、改ざんを指示した人は国民の方を向いていたんでしょうか。誰の方向を向いて仕事をしていたのかということです。はっきり言えば、政治家の方じゃないのか、もしくは官僚の上司のほうじゃなかったのか。
一方で企業でいえば、消費者のために安全な製品を送り届けるというのが、本来やるべき仕事だと思います。一連の不祥事を見ていますと、安全な製品づくりに関する責任感があまりに薄いと感じざるを得ないんですね。
役所でも企業でも組織に属しますと、いくぶんか上司に気を使う、上に気を使って仕事をするというのは仕方ないと思うんですけど、そこでも“ひけない一線”というものがあるはずです。そこをもう一度考えるべきじゃないかということで、「なんのための『仕事』か?」ということをもう一度考えたいと思いました。
2018年3月14日
ネット上では「完全に信用なくなったな」「時期的に何かあったと考えざるを得ない」「なぜ誰の指示だったか即答できないんだ」という声が聞かれた。
――本当に国民の不信感が高まるばかりですよね。
そうですね、非常に深刻な問題になりました。つまり「誰がやったのか」「何のためにやったのか」これが明らかにならないと、この問題は決着しないと思いますね。
同時に私の頭に浮かんだのは、去年からずっと続いているんですけど、大手企業でいくつもデータの改ざんという不祥事が起こっています。それで、今日のオピニオンは、「なんのための『仕事』か?」と。
神戸製鋼では、最近、数十年間の検査データを改ざんした製品を出荷していたということで、社長が辞任まで追い込まれました。財務省の問題と共通して感じるのは、現場で働く人のプライド、もちろん、現場で働く人を追い込むようなルールを作る人も悪いんですが、一方で、現場・組織で働く人のプライド、なんのための仕事なのかということなんですね。
財務省といえば、国民のために奉仕するということが公務員としての仕事です。改ざんした人、改ざんを指示した人は国民の方を向いていたんでしょうか。誰の方向を向いて仕事をしていたのかということです。はっきり言えば、政治家の方じゃないのか、もしくは官僚の上司のほうじゃなかったのか。
一方で企業でいえば、消費者のために安全な製品を送り届けるというのが、本来やるべき仕事だと思います。一連の不祥事を見ていますと、安全な製品づくりに関する責任感があまりに薄いと感じざるを得ないんですね。
役所でも企業でも組織に属しますと、いくぶんか上司に気を使う、上に気を使って仕事をするというのは仕方ないと思うんですけど、そこでも“ひけない一線”というものがあるはずです。そこをもう一度考えるべきじゃないかということで、「なんのための『仕事』か?」ということをもう一度考えたいと思いました。
2018年3月14日