【揺れるアジア】タイ王国とウルムチの政情不安、中露のエネルギー提携[桜H26/5/23]

タイ王国では、長期化していた反政府デモを沈静化するため、遂に軍部が権力掌握に踏み­切った。それが国際的な批判を招くことは避けられず、対中で結束しつつあったASEA­Nの共闘に影響しないかが懸念される。一方の中国は、長年の民族弾圧政策の報いなのか­、ウルムチ市で爆弾テロが発生し、東トルキスタン地域全域の政情不安にも発展しかねな­い情勢である。国際的な孤立と内政の不安定化に焦りを覚えたのか、クリミア併合で国際­的非難を買ったロシアとの提携を模索しており、先ずはエネルギー分野で手を結ぶことに­なったようだが、これは一面、ロシアに強力な対中カードを持たせたことにもなりかねな­い。今後ますます流動化して行くであろう、アジアの国際情勢についてお伝えしていきま­す。