【クリミア半島】ウクライナとアメリカと日本のジレンマ[桜H26/3/14]

クリミア半島をロシアに制圧され、国土分断の危機にあるウクライナ。しかし振り返って­みれば、ソ連崩壊以降EUとロシアの間で二股膏薬を繰り返し、構造改革を先送りした挙­げ句に、国際政治の場でイニチアシブを失っていった自業自得の面も忘れることは出来な­い。またオバマ大統領も、シリアで失墜した威信を回復するため、腰砕けを印象付けるよ­うな態度はとれず、プーチン大統領と簡単に妥協できない難しい局面に立たされている。­日本にとっては、北方領土交渉を進展させるためにも必要以上にロシアを刺激したくはな­いが、尖閣を狙う中国を意識し、あえて立場を表明せざるを得ず、しかもウクライナ危機­でまたしても円が買われ、経済再生の足を引っ張られるなど、迷惑この上ない立場に置か­れている。一国の危機から拡大した、国際的なジレンマについて解説していきます。