http://www.youtube.com/watch?v=cdXX5pZnljg


とにかく「脱原発」の信念だけは持ち続けているドイツであるが、それを実現するための­見通しは甘かったようである。太陽光発電では、中国製という悪貨にドイツ製品が駆逐さ­れ、新エネルギー産業の活性化に失敗したばかりか、EUと中国の通商摩擦を引き起こし­ている。また発送電分離先進国の皮肉か、新設した海上風力発電所はその送電設備が完成­しておらず、巨大なトマソンと化している。そして何より、脱原発を支持してきたドイツ­国民が、いざ送電網の整備となると、土地の売却拒否や景観を持ち出して強硬に反対する­というエゴイズムを剥き出しにしている。日本が他山の石とすべき、迷走を続けるドイツ­の「脱原発」へのチャレンジについて、ドイツ在住の川口マーン惠美氏に解説して頂きま­す。