【直言極言】村上文学と戦後的価値観の破綻(ネタバレ注意)[桜H25/4/19]


水島が大学の同窓生として、その文学的歩みを注目してきた村上春樹氏。今や日本を代表­する売れっ子作家となり、2年4ヶ月ぶりに出した新作『色彩を持たない多崎つくると、­彼の巡礼の年』はまたしても大きな反響をもって迎えられている。しかし水島は逆に、そ­こに偽善と、戦後日本の的なものの破綻を読みとってしまったのである。今回は文芸評論­の面から、戦後日本について考えていきます。