グローバル展開する企業が主体となっている経済界は、与野党に対し、早期の「TPP参加」を表明するよう圧力を加えだした。「海外へ撃って出る」「アジアの成長を取り込む ­」などと、実に威勢の良いかけ声が聞かれるが、実際の所は「もう日本は成長しない」と自信喪失した末の選択に他ならない。おなじような考えを持つのが、所謂「歳出削減派」 ­と呼ばれる人々であり、「経済成長で歳入増加」というストーリーに考え至らないようである。冷静な情勢分析を失った挙げ句、日本を更なる停滞に陥れようとする迷論について ­、経済評論家の三橋貴明が喝破していきます!