尖閣国有化で反日に火が点いていた中国では、柳条湖事件の9月18日を迎えて血気盛んな論調が際立っている。それに惑わされたか、日本の新聞社はまるで1000隻の漁船が ­尖閣海域に押し寄せるかのような誤報を流して世論をミスリードしかけたが、かえって日本人の中の危機意識を高めることになって怪我の功名といった展開となっている。中国本 ­土では、日本企業に対する焼き討ちが行われるなど、文明国とは言い難い混乱が続いているが、それを回避しようとしたユニクロの対応には非難が集まっている。店舗の保全を考 ­えたことは当然としても、それを「一部の店舗」「現地スタッフの判断」と説明しているユニクロ本社の説明には腑に落ちない点もある事を指摘しておかねばならない。このよう ­な混乱状況に対し、これといった動きが見えてこない野田総理と、それと対照的な自民党の危機管理意識についても併せてお伝えします。