【ズバリ!文化批評】坂本多加雄で日本を見る[桜H24/8/8]

 
戦後の日本が、他に類を見ないほど希薄化させてきた国家への意識。国際的にも、冷戦終結後に蔓延したグローバリズムによって、一時は世界政府の成立を本気で考える人々も出­てきた。しかし、現在のEUを見れば明らかなように、危機に瀕した際の団結力は、その多様性故にまとまりを欠いてしまうのは自明のことであろう。しかし、国家観が無いとま­で言われる戦後日本が、何はともあれ世界最古の国家を維持する事が出来ているは何故なのか?今は亡き坂本多加雄氏が著した『国家学のすすめ』と『象徴天皇制度と日本の来歴­』を御紹介しながら考えていきます。