石原慎太郎東京都知事が主導している「尖閣購入構想」は、地権者と調整の上、借り主たる国に、近く上陸調査の許可を申請する予定である。これに政府がどう対応するかでその ­本心が計れるが、どうも「国有化」を盾にとって時間稼ぎをしているようにも思われる。対する中国は、南シナ海で次々に軍事施設を整備しており、「対話などは無用」と言わん ­ばかりの強硬策に出ている。日本に対しては未だ「軍事力」の行使を行っていないが、その代わりに、米海兵隊の機動展開を支えるオスプレイの配備を妨害する世論工作を行って ­いることを疑っておくべきだろう。その実例を挙げれば、オスプレイ配備に関して民主党内が割れており、政治決断を下せる環境が整わず、時間ばかりが過ぎているのである。い ­ずれも中国の脅威が問題となっている、安全保障に関するニュースについてお伝えしていきます。