政権発足当初「最強の布陣」と豪語した野田首相であったが、それが1年ももたずして5人の閣僚を交代させる事になった。交代することになったのは、問責を受けた防衛大臣と ­国土交通大臣、中国スパイとの関係が明らかとなった農水大臣、事件屋のような法務大臣に加え、国民新党の内紛で辞任を申し出た郵政改革・金融担当大臣である。特に防衛大臣 ­に至っては、初の民間人閣僚の任用となり、如何に民主党内に国防・安全保障関係の人材が乏しいかが浮き彫りとなった。これで民主党側としては、自民党との協議環境を整えた ­つもりであろうが、結局党内人事には手を付けず、親小沢の輿石幹事長が実権を掌握している構造は変わっていない。自民党はこれで「小沢切り」と見なして協議にはいるのだろ ­うか?積もりに積もった政治不信を象徴する内閣改造についてお伝えしていきます。