谷垣総裁への抱き付き戦術が不発に終わった野田首相だが、それでも消費増税への執念は棄てていないようである。しかし小沢元代表を切ることができず、そのうえ二股戦略を輿 ­石幹事長にリークされ、その稚拙な政治手法は目を覆うばかりである。恐るべき事に、このままでは特例公債法案が成立せず、8月には政府機関全体が機能停止に追い込まれる可 ­能性すら浮上してきた。また日銀の白川総裁も、物価調整に関して日銀に過度の期待をしないように求めるなど、政府日銀が協調してデフレ脱却に邁進するなど、夢のまた夢の状 ­況である。能力も意欲にも欠ける人物が、国家枢要の地位を占めている悲劇的状況について解説すると共に、未だに具体論を出せない、TPP推進派の馬鹿らしさについてお話し ­させて頂きます。