前回(平成24年4月17日号)に引き続き、平成11年3月の能登沖不審船事件にイージス艦「みょうこう」航海長として臨まれた伊藤祐靖氏をお迎えし、『正論』6月号に寄 ­せられた手記を元に、残り30分の余命と向き合った立入検査隊員達の表情に見られた「無私無欲」の境地や、その一方で強烈に感じられたという違和感について、お話を伺いま ­す。そして、その違和感を克服すべく創隊に至った海上自衛隊特別警備隊の主任務である「人質奪還」とはどのようなものなのか、図で御説明いただきながら、その戦いにおいて ­も要となる日本人の美学についても お伺いします。