失踪から20年を経てようやく、北朝鮮による拉致の可能性が濃厚になり、救出への機運が熟し始めた矢先に、失踪後間もなく発見されていた身元不明の遺体が実は本人であった ­と"判明"した山本美保さん。 しかし、それを事実として家族が信じるに足る情報が一切ないにもかかわらず、再検証不可能なDNA鑑定のみを根拠に「死亡」を強弁し、「拉致」を否定する警察との戦いが始 ­まってから8年目となる今年3月5日、警察庁長官に対し、人権救済申立が行われた。
国家による拉致問題の隠蔽が目的としか思えないこの事件を、日本人はどのように受けとめるべきなのか? 申立と同じ日に開催された「山本美保さんに関わるDNAデータ偽造事件」緊急講演会の模様を御紹介しながら、特定失踪者問題調査会代表の荒木和博氏に お話を伺います。